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陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による東日本大震災の緊急観測結果(17)

2011年3月11日14時46分頃、東北地方の太平洋沖で国内観測史上最大となるマグニチュード9.0と推定される地震が起こりました。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2011年3月12日、3月14日、3月16日、3月17日、3月19日、3月20日に引き続き3月22日10時41分頃(日本時間)に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)*1により、現地の緊急観測を実施しました。22日の観測では、広い範囲が雲で覆われていましたが、青森県および岩手県北部海岸の様子が確認できました。

図1は今回観測した画像全体の様子を示したもので、アブニール・ツーのバンド3, 2, 1を合成したトゥルーカラー合成画像で表示しており人の目で見た色に近くなっています。明るい白色は雪や雲です。
図1: 今回観測した画像全体
図1: 今回観測した画像全体
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観測日時: 2011年3月22日10時41分頃(日本時間) センサ: AVNIR-2(アブニール・ツー) ポインティング角: 25°

図2: 八戸港付近の様子(約6km×6kmのエリア)
図2: 八戸港付近の様子(約6km×6kmのエリア) 左から:地震後2011年3月22日、2011年3月20日、2011年3月14日、地震前2011年2月23日
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図3: 岩手県久慈市付近の様子(約5km×5kmのエリア)
図3: 岩手県久慈市付近の様子(約5km×5kmのエリア) 左から:地震後2011年3月22日、2011年3月20日、2011年3月17日、地震前2011年3月10日
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図4: 岩手県岩泉町小本付近の様子(約3km×3kmのエリア)
図4: 岩手県岩泉町小本付近の様子(約3km×3kmのエリア) 左から:地震後2011年3月22日、3月20日、2011年3月14日、地震前2011年3月10日
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図5: 岩手県宮古市北東部の様子(約3km×3kmのエリア)
図5: 岩手県宮古市北東部の様子(約3km×3kmのエリア) 左から:地震後2011年3月22日、2011年3月19日、地震前2011年3月10日
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図6: 岩手県宮古市田老地区の様子(約3km×3kmのエリア)
図6: 岩手県宮古市田老地区の様子(約3km×3kmのエリア) 左から:地震後2011年3月22日、2011年3月20日、2011年3月19日、地震前2011年3月10日
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図2から図6は各被災地域について、3月22日に観測した画像を追加したものです。依然、被災地域に大きな変化は見られませんでした。

取得された画像は、内閣府を始めとする防災関係省庁、地方自治体等に提供しています。

なお、JAXAでは今後も当該地域を継続して観測する予定です。

*1 高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー):

青域から近赤外域の電磁波を4つのバンドで観測することができる光学センサで、衛星直下を観測の際には幅70kmの範囲を地上10mで識別できる能力があります。また、衛星進行方向に対して東西44度まで観測範囲を変更することができるポインティング機能を有しています。今回の画像は東側に25度で取得しました。

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