地球が見える 2006年
世界一高い南仏のミヨー橋を立体視
ミヨー橋は自動車専用の斜張橋で、道路の最も高いところは、タルン川から高さ270 mのところを走り、全長は2,460 mです。
この辺りはフランスの南部から中央部に広がる中央山塊(マシフ・サントラール)の一部で、コースと呼ばれる石灰岩質の乾燥した高原が広がっています。その一方で、深い峡谷が形成されており、鍾乳洞、甌穴(おうけつ)*など石灰岩特有の地形が見られる場所がいくつかあります。パリから南に約350 kmのクレルモン・フェランと地中海に近いベジエを結ぶ全長340 kmの高速道路A75号線はこの辺りでは主として高原の上を走り、タルン峡谷を渡る部分が最後の区間となっていました。2004年12月にミヨー橋が開通して以来、A75号線はパリと地中海沿岸を結ぶ重要なバイパスの役目を果たしています。
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