ページの先頭です。
本文へジャンプする。
【重要なお知らせ】このページは過去に公開された情報のアーカイブページです。更新を終了しているため、リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。 最新情報については、新サイト Earth-graphy (earth.jaxa.jp) をご利用ください。
ここからサイト内共通メニューです。
サイト内共通メニューを読み飛ばす。
サイト内共通メニューここまで。
ここから本文です。

地球が見える 2004年

大型で強い台風18号、九州に接近中:台風16号と同様な進路

図1 AMSR-Eが観測した台風 18 号 図2 MODISが観測した台風 18 号

台風18号(ソングダー(*1))はここ数年で沖縄を通過した台風では最も勢力が強く、1日半かけて秒速25メートル以上の暴風域が沖縄本島を通過した後も強い勢力を維持しています。今後は先週日本を縦断した台風16号と同じような進路が予想されています。

図1は9月6日2時6分(日本時間)のAMSR-Eの準リアルタイム観測画像で、画像中で海面の青色が濃い部分は大気中に水蒸気を多く含んでいることを表わしています。また、黄色い部分については、発達した雲を表わしています。東シナ海にいる台風18号の発達した雲の様子が分かります。図2は9月5日10時46分(日本時間)にアメリカの地球観測衛星Aquaに搭載されたMODISによって観測された台風18号の画像です。また、図3は9月5日11時15分(日本時間)、熱帯降雨観測衛星TRMMに搭載されている降雨レーダ(PR)で観測した地表面付近の降水量を、可視赤外放射装置(VIRS)で観測した雲画像に重ねたもの、図4は同時刻にTRMMに搭載されているTRMMマイクロ波観測装置(TMI)が観測した降雨量です。赤い地域ほど雨が強いことを示しており、台風の周りでは雨の降っている地域が渦巻状に分布している様子がわかります。図2〜4はいずれも沖縄本島通過直前の台風の様子を捉えています。

また、図1及び図2から分かるように台風の北側には活発な前線があり、台風に伴う暖かい湿った空気が流れ込んで、前線が刺激されるので、今後も活発な前線による雨には注意が必要です。

図3 PRで観測された降雨分布と
VIRSで観測された雲画像
図4 TMIで観測された降雨量画像

さらに、台風18号のすぐ後ろには台風19号(サリカー (*2) )も続いており、猛烈な風や雨に加えて、高波,高潮にも引き続き 厳重な警戒が必要です。



(*1)  ソングダーとは、北西ベトナムにある川の名前です。
(*2)  サリカーとは、カンボジア語で「さえずる鳥」という意味です。

観測画像について
(図1)
観測衛星: 地球観測衛星Aqua(NASA)
観測センサ: 改良型高性能マイクロ波放射計AMSR-E (JAXA)
観測日時: 2004年9月6日 2時6分 (日本標準時)
(図2)
観測衛星: 地球観測衛星Aqua(NASA)
観測センサ: MODIS
観測日時: 2004年9月5日 10時46分(日本標準時)
(図3)
観測衛星: 熱帯降雨観測衛星(TRMM)
観測センサ: 降雨レーダ(PR)可視赤外観測装置(VIRS)
観測日時: 2004年9月5日 11時15分(日本標準時)
(図4)
観測衛星: 熱帯降雨観測衛星(TRMM)
観測センサ: TRMMマイクロ波観測装置(TMI)
観測日時: 2004年9月5日 11時15分(日本標準時)

関連サイト:
TRMM台風データベース
TRMM台風速報
AMSR-E台風速報
AMSR-E「今日の一枚」
MODIS「準リアルタイム画像」
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
画像:ページTOP