地球観測研究センター(JAXA/EORC)ではALOSデータの利用に関する研究として、「PRISM / AVNIR-2」、「PALSAR」、「デジタル標高モデル(DEM)作成・マッピング」、「土地利用・土地被覆」、「防災・災害」、「地質・鉱物資源」、「生物資源」、「海洋」、「雪氷」、「農業」、「水文・水資源」、「地理」の12分野を主要研究分野として設定し、衛星データの利用に繋がる研究を推進することとしています。
- PRISMとAVNIR-2のセンサ特性評価と取得画像データの画質評価
- 取得画像データの幾何学的校正・検証、放射量校正・検証
- 高速・高精度な物理量の抽出手法の開発
- PALSARのセンサ特性評価と取得画像データの画質評価
- 取得画像データの幾何学的校正・検証、放射量校正・検証
- マイクロ波散乱およびSAR干渉を利用した解析手法の高度化
- デジタル標高モデル(DEM)の自動作成手法の開発
- 地図データとなるオルソ画像の自動作成手法の開発
- 効率的な地図更新を目的とする技術開発
- 高精度な土地被覆分類を自動的に行うアルゴリズムの開発
- 都市·住宅開発等による土地利用及び植生の変化モニタリング
- 地震·地形変動、火山活動
- 森林火災、洪水
- 土砂崩れ、斜面崩壊、地盤沈下
- タンカー事故による油流出汚染
上記のような災害の発生時における被害状況モニタリング、被害予測および危険箇所予測
- PALSARデータの単独使用のみならず、DEMやオルソ画像および他衛星のデータ等を複合利用することによる地質調査や鉱物資源探査
- 森林グローバルマッピングなど、地球温暖化に重要な役割を果たす炭素循環メカニズムの解明、植生ダイナミクスの把握
- 都市化や薪炭材、輸出木材目的の森林伐採、焼き畑等の人間活動や山火事、干ばつ等の自然災害による森林·草地の変化
- 農地·草地·森林の生産力·成長量や、森林の樹種分布、農作物の作付け状況、病虫害被害の推定·モニタリング
- 波浪、海上風、沿岸流および海氷に関する研究
- 海洋ダイナミクスの把握
- 沿岸の土壌浸食や堆積による地形変化のモニタリング
- サンゴ礁の分布・生育状況の変化モニタリング
- タンカー事故や河川汚濁水流入による海洋汚染モニタリング、および赤潮等による沿岸水域の漁場への影響調査に関する研究
- PALSARおよびAVMIR-2データの解析による、広範囲の積雪·融雪モニタリング
- 山岳氷河および流氷·海氷の分布や経時変化のモニタリング
- 南極、グリーンランドなど極域の氷床、氷河の質量変動収支の把握
- 農地や草地における生産力・成長量や収量、農作物の作付け状況の把握や変化予測に関する研究
- 土壌水分量の測定アルゴリズムの開発
- 河川流域における土壌浸食や堆積による地形·流路変化や湖水運動の解析
- 土地利用·土地被覆変化やDEMを利用した流出変化解析
- 水質汚濁解析
- 従来データが不足していた地域での水資源管理全般
- 地図データと統計情報等を統合した地理情報システム(GIS)の整備
- 住宅、鉄道、道路、上下水道といった都市施設の整備計画策定や管理の支援など、国土マネジメントに関わる研究
- 環境アセスメントや、ヒートアイランド現象等の都市気候変化のモニタリングなど、人間の居住地域に関わりの深い研究
- 重要遺跡の保全計画
- 植生状況や土壌水分のデータを利用した伝染病および寄生虫疾患等の被害予測·予防戦略