データ利用研究事例
5. 防災·災害
差分インターフェロメトリによる地震観測
兵庫県南部地震(差分インターフェログラム)

兵庫県南部地震による地殻の変動量画像(JERS-1 SARの差分インターフェロメトリィによる)

Fig. 1: JERS-1 SARの差分インターフェロメトリィによる地殻変動の検出.
(クリックで拡大画像へ)


兵庫の位置 この図は1995年1月17日に日本で起きた兵庫県南部地震(マグニチュード7.2)による地殻の変動量を表したものです。
JERS-1 SARによって1992年9月9日と1995年2月6日に観測されたデータを用いて、干渉SARと呼ばれる技術で処理した結果、地震による地殻の変動量を画像として表すことに成功しました。同じ色から同じ色までの一周期が約12cmの地殻の変動量を示しています。
この画像から、野島断層の横ずれによって淡路島北部に卵状の地殻変動が起こったことが分かります。また、本州側の2つの断層変化に引張られ、明石市、神戸市を含む広範囲な領域にも地殻変動が起きたことが分かります。これらの結果は、現地の調査等から得られた地殻の変動量と良く一致しています。
このように、JERS-1 SARの観測データを用いて地震や火山活動による地殻変動量を測定することができます。

NASDA EORC編集JERS-1 Earth Viewより抜粋
©JAXA EORC

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