データ利用研究事例
12. 地理
宇宙から見た世界遺産·ピラミッド
メンフィスとそのネクロポリス
- ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯 [エジプト] -

JERS-1搭載センサOPS観測によるピラミッド地帯の画像(1992年12月26日)

Fig. 1: ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯(クリックで拡大画像へ)


ピラミッド地帯の位置 JERS-1に搭載されたセンサOPSによって1992年12月26日に観測されたピラミッド地帯の画像です。ナイル川が潤す農作地帯と西に広がるサハラ砂漠とが明瞭な境界を示し、それに沿った砂漠の中に数多くのピラミッドが存在します。その中で青枠で囲まれた二つの地域についての拡大画像を右側に載せています。上側はギザの三大ピラミッドとして有名なギザ地域で、右上から左下にかけてクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドが並んでいる様子がわかります。また下側はダハシュール地域の画像でスネフル王によって造られた赤ピラミッド(上)と屈折ピラミッド(下)の二つが写っています。古代エジプトの王の巨大な墓はその美しい四角錐が光と影のコントラストを生じ、衛星からもはっきりと見て取ることが可能です。メンフィスとそのネクロポリスは1979年に世界遺産に登録されました。

NASDAニュース No.234, May 2001 より抜粋
©JAXA EORC

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