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地球が見える 2006年

だいち(ALOS)、インドネシア・ジャワ島中部地震被災地を観測

図1 だいち搭載のPALSARが地震後に観測した画像
(Google Earthで見るジョクジャカルタ (kmz形式、1.58MB、低解像度版))
(ジャワ島の案内図。多くの火山が東西方向に並んでいる様子が分かります。)
陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)に搭載されているフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)と高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)が地震後の5月28日にインドネシア・ジャワ島中部地震被災地を観測しました。図1はそのうちのPALSARによる画像です。中央にジョクジャカルタの市街地が明るく見えています。右上にはメラピ火山が、左下にはプロゴ川とオパック川がインド洋に注いでいるのが見えます。空港の滑走路は衛星の方に電波を反射しないので、黒く見えています。米国地質調査所が公表している震源を×で示しています。

図2a PALSARが地震前(5月16日)に観測した画像 図2b PALSARが地震後(5月28日)に観測した画像
図2bは図1の枠の中のPALSARのレーダ波の反射強度の分布(テクスチャ)を示しており、地震前(5月16日)と比較すると、震源近くだけでなく、市街地全般にわたり地震後に暗くなったことが分かります。特に顕著な地域は赤い輪で囲んだバントゥル付近です。一般に、レーダの反射波の強度分布は、市街地で大きく、森林で小さいことが知られています。
テクスチャの減少は建物の倒壊によって生じていると解釈できることから、本震災が相当大きいことが分かります。詳しくは、ALOS最新画像のページをご覧ください。
なお、JAXAは観測画像と取得画像を国際災害チャータ事務局(英語)及びインドネシア国立航空宇宙研究所(LAPAN)に提供致しました。
被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。



参照サイト:
米国地質調査所(英語)

観測画像について:
(図1及び図2)
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)
観測日時: 2006年5月16日午前11時45分頃(日本標準時)(図2左)、2006年5月28日午前11時40分頃(日本標準時)(図1及び図2右)
観測周波数: 1,270 MHz (Lバンド)
地上分解能: 10 m
地図投影法: UTM (ユニバーサル横メルカトール)
PALSARは、地球資源衛星1(ふよう1号)に搭載された合成開口レーダ(SAR)の機能・性能を更に向上させたもので、天候、昼夜に影響されない能動型のマイクロ波センサです。PALSARは観測方向を可変する機能や広い観測幅を有する観測モード(ScanSAR)を持っています。なお、PALSARの開発は宇宙航空研究開発機構と経済産業省(METI)/(財)資源探査用観測システム研究開発機構(JAROS)の共同で行いました。

(案内図)
観測衛星: 地球資源衛星1号(JERS-1)
観測センサ: 合成開口レーダ(SAR)
観測日時: 1998年
観測周波数: 1,270 MHz (Lバンド)
地上分解能: 18 m
地図投影法: UTM (ユニバーサル横メルカトール)
天候、昼夜に影響されない能動型のマイクロ波センサです。なお、SARの開発は宇宙開発事業団(現、宇宙航空研究開発機構)と通商産業省(現、経済産業省)/(財)資源探査用観測システム研究開発機構(JAROS)の共同で行いました。

関連サイト:
(JAXAプレスリリース)
インドネシア・ジャワ島中部地震被災地の観測について(5月28日)
タイ王国北部の洪水の観測について(5月25日)
「だいち」の初期校正運用段階への移行について(5月24日)
メラピ山(インドネシア・ジャワ島)の観測について(その2)(5月16日)
メラピ山(インドネシア・ジャワ島)の観測について(4月29日)
陸域観測技術衛星「だいち」搭載フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR)が観測したレイテ島画像の提供について(2月25日)
レイテ島地すべりの観測における陸域観測技術衛星「だいち」の貢献について(2月24日)

(地球観測研究センター(EORC)ホームページ)
ALOS 解析研究ページ
だいち(ALOS)、フィリピン・レイテ島の地すべりを観測
JERS-1 SAR 全球森林マッピング (GRFM/GBFM) プログラム
パキスタン北部
スマトラ沖巨大地震の被災地の様子
宇宙から見た中越地震の爪跡
地球が見える 陸地・地形

本文ここまで。
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