ALOS基本観測計画 - PRISM / AVNIR-2 -

PRISMとAVNIR-2の観測計画

PRISMとAVNIR-2の観測計画は、地域と観測時期を考慮して作成されており、1年に1回の頻度で、全球観測が行われる予定になっています。観測時期の選択は、そのエリアでの雲量率、季節、太陽高度などが考慮されましたが、それでも雲の影響により、データの取得はある程度制限されます。

PRISMの基本の観測モードは3方向視モードで、軌道方向に沿った向きに配置された3つの異なるセンサーによる、同時観測が行われます。PRISM3方向視モードの観測幅は35kmと狭いため、高緯度地域を除けば、任意の領域を隙間なく観測するためには、センサを衛星進行方向に対し垂直な方向に1.2°、-1.2°傾けた観測が必要となり、2回帰(96日)を要します。 PRISMの基本のオフナディア角は以下のように設定されています(回帰番号の定義は、詳細情報を参照して下さい)。

  • 奇数回帰: +1.2°
  • 偶数回帰: -1.2°

ただし、ユーザからの要求にもとづき一部の場所については直下視70km+後方視35kmの二方向視観測モードを使用します。

AVNIR-2では、直下視が基本観測モードになっています。

AVNIR-2の場合、任意の領域に対し、”2回帰で1回”という観測頻度で要求が出されています。そのため、初めの回帰で(天候にかかわらず)観測が行われた場合、2回目の回帰では基本観測計画としての観測は行われません。AVNIR-2では1年に1回の全球観測を行う予定になっています。

どのエリアが、いつとられるかについての詳細な情報については、PRISMAVNIR-2を参照してください。