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地球が見える 2006年

開拓から観光へ:北海道、札幌

図1 札幌周辺
(Google Earthで見る札幌 (kmz形式、3.01KB、低解像度版))
  図1は陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)が2006年5月に観測した北海道札幌市の周辺です。
図の左上は日本海につながる石狩湾で、右上から流れてきた石狩川が濁った水を注いでいます。図の左下には雪が残る山々があり、隅には、丸い火口を中心に頂上部の白い雪とその周りの深緑の森林が同心円状になった羊蹄山が見えています。図下には、鼓の形をした支笏湖が見えています。支笏湖のくびれを作っているのは、北側の恵庭岳(えにわだけ)と南側の風不死岳(ふっぷしだけ)及び樽前山(たるまえざん)です。支笏湖の東側には新千歳空港と苫小牧港が見えています。
図中央の灰色のところが札幌の市街地です。左上には小樽の市街地と手稲山(ていねやま)が見えています。北西の季節風を避けるため、手稲山の陰となる東側の平地で約140年前に街作りが始まりました。札幌の周りには、そのベッドタウンである石狩市、江別市、北広島市、恵庭市の市街地が北から時計回りに灰色に見えています。図右上には岩見沢市の市街地も見えています。石狩川の両側と北広島および恵庭の東側には広大な水田地帯が広がっていますが、黄土色に見えているので、田植え前で、まだ水が張られていないことが分かります。

図2 札幌中心部
図2の下から右上に向かって豊平川が流れています。図中央やや上にJR札幌駅があり、函館線が東西に、千歳線が東に延びています。この線路の北側のまとまった緑地は、1876年(明治9年)に設立された札幌農学校を起源とする北海道大学のキャンパスです。その西には大きな楕円形の札幌競馬場が見えます。札幌駅の南側には、北海道庁、北大植物園および知事公館の緑地が見えます。これらの緑地の南側で東西に点々とつながる緑地が大通公園です。この辺りでは、大きな建物が碁盤の目のように規則正しく並んでいることが分かります。
左下には藻岩山(もいわやま)の原生林を含む濃い緑色の森林が見えます。大通公園の西の延長線上にはオレンジ色のトラックが鮮やかな札幌市円山競技場が見えています。その左には、大倉山ジャンプ競技場が、左下には宮の森ジャンプ競技場が見えます。いずれも1972年の冬季オリンピックでは、ジャンプ競技が行われ、宮の森ジャンプ競技場では70m級(現在のノーマルヒル)ジャンプで、笠谷幸生(かさやゆきお)を始めとする日本の3選手が金銀銅のメダルを独占しました。
図下には、やはり札幌オリンピックの会場となった真駒内アイスアリーナと真駒内オープンスタジアムが見えています。
右下には、白い繭(まゆ)のように見える札幌ドームがあります。札幌ドームは2001年に開場し、Jリーグのコンサドーレ札幌の本拠地およびプロ野球パシフィック・リーグの北海道日本ハムファイターズの本拠地(2004年から)として使用されています。札幌ドームがある長方形の緑地は羊ヶ丘で、農林水産省 横浜植物防疫所 札幌支所、独立行政法人 森林総合研究所 北海道支所、北海道石狩家畜保健衛生所などの研究機関がここにあります。

札幌の街作りが始まったのは、1869年(明治2年)、明治政府が北方開拓のために省庁の一つである開拓使を設置してからのことです。2005年3月末現在の北海道の人口は563万人、札幌市の人口は186万人となっています。また、1972年の札幌オリンピックをきっかけに、北海道の交通インフラの整備が進み、観光産業が盛んになりました。ここ数年の道外からの観光客は630万人前後で推移していますが、そのうち台湾、中国、韓国を中心とした外国からの観光客は2001年度の24万人から2005年度の51万人に大きく増えたとのことです。



参照サイト:
北海道デジタル図鑑(北海道庁のサイト)

観測画像について:
(図1及び図2)
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計2 型(AVNIR-2)
観測日時: 2006年5月27日10時46分頃(日本標準時)
地上分解能: 10 m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
 AVNIR-2 は4 つのバンドで地上を観測します。図1及び図2は、このうちバンド3 (610 〜 690 ナノメートル) 、バンド2 (520 〜 600 ナノメートル)、バンド1 (420 〜 500 ナノメートル)に赤、緑、青を割り当ててカラー合成したので、肉眼で見たのと同じような色合いとなり、次のように見えています。

深緑色: 森林
緑色や黄土色: 草地、畑地
茶色: 野焼きの跡
黄土色: 濁った川や海
濃紺: 澄んだ湖や海
青っぽい灰色: 市街地、道路
赤、青、白など: 建物の屋根
白:
黒: データのないところ

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
ドイツ、バイエルン州の州都:ミュンヘン
地球が見える 陸地・地形

本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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