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2008年4月9日掲載 |

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図1 ジョージア州オーガスタ周辺
(全体画像) |
図1は2007年4月に捉えたアメリカ南東部ジョージア州オーガスタ周辺の画像です。オーガスタは英語圏で多く使われる女性名、地名です。元々はローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスにちなむものですが、このオーガスタはイギリス王ジョージ三世の母親の名前にちなんでいます。
アメリカの東海岸には、アパラチア山脈東麓のピードモント台地沿いに海岸の平野に向けて地形が大きく変化し、滝が多く、海岸からの水路の終点となる瀑布線都市と呼ばれる街が点在します。
ここオーガスタも画像の左上から右下に向かって流れるサバンナ川の中流にあり、フィラデルフィアやワシントンDCと並ぶ瀑布線都市の一つです。世界でも有数の綿花市場として発展しました。現在では240kmほど西方に位置する州都アトランタ(人口42万人)に次ぎ、ジョージア州第2の都市(人口19万人)となっています。
サバンナ川に平行している運河は、1845年に水資源用に造られたオーガスタ運河です。
オーガスタは、今ではマスターズゴルフトーナメントが開催される場所としてあまりにも有名です。トーナメントが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブはオーガスタ市街の北西約5kmにあります。他の世界ゴルフ4大メジャートーナメントが毎年開催コースを変えている中、マスターズだけが毎年4月上旬にこの同じ場所で開催されます。2008年は4月10日から13日にかけて行われます。街の西方約7kmにダニエル・フィールド飛行場がありますが、ここは私設空港で出資者の他、マスターズに出場するゴルファーが利用するそうです。主要空港であるオーガスタ地域空港は、街の南方にあります。(図1には含まれておりません)
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| 図2 オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブ・コース |
図2はオーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブ・コースです。元々は農園であった土地に、アマチュア屈指の名プレーヤーであるボビー・ジョーンズとゴルフ・コース設計家アリスター・マッケンジーが1932年12月に造り上げ、1933年1月に正式にオープンした世界でも最も美しいコースの一つです。第一回マスターズは1934年に開催されています。
各ホールにはそれぞれ、オリーブ、ピーチ、アップルなどの植物の名前が付けられているように、多くの植物による色彩豊かなコースとなっています。
このコースは美しいだけではなく、非常に難しいコースとしても有名です。全体的に起伏が大きく高低差があり、コースに吹く風もくるくる変わることからトッププロを悩ませるコースとなっています。ホーガン・ブリッジの12番、ネルソン・ブリッジの11番、サラゼン・ブリッジの15番ホールなどの水際のホールが特に有名です。11番から13番ホールは1958年のマスターズで劇的なプレーが行われたことからアーメン・コーナーと呼ばれています。古いジャズのタイトル"Shouting at Amen Corner" から拝借したものだそうです。また、今年はこの名前がついて50年目です。
グリーンも非常に硬く、ボールスピードが速く設定されていることから「ガラスのグリーン」や「オーガスタのグリーンには魔女がすむ」とも言われており、多くの名選手を泣かせてきました。
このコースは、通常10月1日からオープンし、マスターズの直後にクローズしてしまいます。まさにマスターズのためだけにあるゴルフ・コースとなっています。なお、会員の数は300人程という本当に限られたプライベートコースで、プレーをするにはメンバーの同伴が必ず必要なため、一般の人がプレーするのはかなり難しいゴルフ場です。
なお、下側に見えるゴルフ・コースは別のゴルフ・クラブ(オーガスタ・カントリー・クラブ)です。オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブのコースは、この隣接するゴルフ・クラブの土地を一部買い取り、2002年に大幅改造されています。
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図3 オーガスタ市街の拡大画像
(Google Earthで見るオーガスタ (kmz形式、476KB、低解像度版)) |
図3はオーガスタ市街の拡大画像です。オーガスタは、庭園市(Garden City)とも呼ばれ、南部アメリカの歴史に富んだ街並みや南北戦争前の豪邸が残る魅力的な都市です。ウッドロー・ウイルソン(アメリカ第28代大統領)が幼年期を過ごした家、ジョージ・ウォルトン(独立宣言に署名)の家等も史跡に指定されています。
サバンナ川沿いには遊歩道(River walk)が整備され観光スポットとなっています。1970年代後半、オーガスタの中心は街から郊外へ移り始めました。都市の荒廃に抗するため堤で隠れていた川沿いを遊歩道とし、街の再生を図ったのです。
オーガスタはゴルフだけではなく、医療の町でもあります。その中核をなすのがジョージア医科大学(Medical College of Georgia:MCG)です。MCGの放射線医学部門は全米でもトップ3に入るほどレベルが高く、癌、心臓血管系障害、神経科学、感染症等の治療研究を行っています。
観測画像について:

(図1〜図3、全体画像、図をクリックすると2段階で拡大します)
(図1〜図3、全体画像)
AVNIR-2は、4つのバンドで地上を観測します。図1〜図3及び全体画像は、いずれも可視域のバンド3(610〜690ナノメートル)、バンド2(520〜600ナノメートル)とバンド1(420〜500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当てカラー合成しました。図は通常と異なって、緑にバンド2の値×90%とバンド4の値×10%の和を割り当てるという工夫をしたので、植生の分布が見やすくなっています。この組合せでは、肉眼で見たのと同じ色合いとなり、次のように見えています。
| 緑色: |
森林 |
| 明緑色: |
草地、農地、ゴルフ場 |
| 灰色: |
市街地、道路 |
| 赤っぽい茶色: |
建物(レンガ) |
| 青: |
水域 |
(図2、図3)
PRISMは地表を520〜770ナノメートル(10億分の1メートル)の可視域から近赤外域の1バンドで観測する光学センサです。得られる画像は白黒画像です。前方、直下、後方の観測を同時に行いますが、ここでは直下視の画像を使っています。
AVNIR-2の、バンド1(420〜500ナノメートル)、バンド2(520〜600ナノメートル)とバンド3(610〜690ナノメートル)を青、緑、赤色に割り当てカラー合成したAVNIR-2画像を「色相(Hue)」、「彩度(Saturation)」、「明度(Intensity)」に変換(HSI変換)し、明度をPRISM画像で置き換えて再合成することで見かけ上、地上分解能2.5mのカラー画像を作成することができます。図2、図3はこのように高分解能の白黒画像と低分解能のカラー画像を組み合わせて合成された高分解能のカラー画像、つまりパンシャープン画像です。
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