
 |
2005年6月3日掲載 |

| |
地表の色はどんな色?:GLIによる全陸域の雲なし画像 |
| |
地球表面のおよそ29%は陸地ですが、緑におおわれた森林や、大地がむきだしの沙漠、また、雪と氷が支配する白い氷原など、陸地は、さまざまな表情をもっています。
地球のまわりを周りながら毎日観測を続ける「地球観測衛星」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター(EORC)では、地球観測衛星を使って「世界全体の実写画像」の作成に取り組んでいますが、この度、環境観測技術衛星「みどりII」に搭載されたグローバルイメージャ(GLI)のデータを用いて図1のような地球全体の雲なし画像を作成しました。
図1で左上の白い部分はグリーンランド、下の白い部分は南極大陸です。図中央の黄色ないし茶色の明るいところはアフリカ北部のサハラ沙漠とアラビア半島です。その右上の中央アジア、右下のオーストラリア、アフリカの東部と南部、左の南北アメリカ大陸の西部にも茶色っぽいところが見えていて乾燥地帯が広がっていることがわかります。他の陸域は深緑に見えていて、森林などの植生が豊かであることが分かります。
図2〜3は、図1を地球儀の上に貼り付けて、それぞれ日本、ヨーロッパ、北アメリカの上空の無限遠のところから見た画像です。
さて、地球観測衛星を使って地球全体をすき間なく撮影すると、いったいどのくらいの年月が必要なのでしょうか?
その答は、衛星の軌道や観測装置の特性によって異なりますが、比較的広範囲の観測に適した「みどりII」のGLIでは、3日で地表のほぼ全体をカバーすることができます。しかし、気象衛星「ひまわり」の画像を見て気づくように、必ずどこかに雲が出ているし、日常生活で感じるように季節によって地面の様子が違っていたりするので、いつも地面が同じように観測できるわけではありません。
そのため、ここで紹介する地球画像は、2003年4月から10月の間に「みどりII」によって観測された画像の中から、雲の影響の少ない約2,200枚を選び出して、貼り合わせて作られました。
観測画像について:
(図1〜4)
|
GLIの1km分解能の観測波長帯のうち、いずれも可視域の678ナノメートル(チャンネル 13)、545ナノメートル(チャンネル8)、460ナノメートル(チャンネル5)のデータにそれぞれ赤、緑、青色を割り当ててカラー合成した画像で、人間の眼で見たのと同じ色合いです。雪や氷や雲は白色ないし灰色に、植生は緑色に、土壌やまばらな植生は茶色に、水面は黒く見えています。海面の大部分は濃い青でマスキングしています。
図1は等緯度経度図法、図2〜図4は正射方位図法で地図投影されています。 |
|
 |
|
|