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地球が見える 2018年

しきさいが捉えたオホーツク海の流氷到来

2018年12月23日に種子島宇宙センターより打ち上げられ、現在、初期機能確認運用を実施している気候変動観測衛星「しきさい」が、1月29日、オホーツク海上を日本に接近しつつある流氷の様子を捉えました。気象庁網走地方気象台では1月28日に流氷初日(シーズンで初めて気象台から肉眼で流氷を確認できた日)を発表しており、今シーズン初めて流氷が北海道に接近する様子を宇宙からも見ることができました。

しきさいが撮影した2018年1月29日のオホーツク海周辺の疑似カラー画像

しきさいが撮影した2018年1月29日のオホーツク海周辺の疑似カラー画像(拡大図)

図1 しきさいが撮影した2018年1月29日のオホーツク海周辺の疑似カラー画像(*)、下は拡大図
赤、緑、青にSGLIのSW3(波長1630ナノメートル)、VN11(868.5ナノメートル)、VN8(673.5ナノメートル)を使用

図1はしきさいが2018年1月29日にオホーツク海周辺を撮影した疑似カラー画像です。水雲は白色、氷雲は明るい水色、海氷・流氷がやや暗い水色~青色に示されています。今年、日本列島を襲っている強烈な寒波の影響で、北海道北東沖のオホーツク海上に発達した大きな低気圧付近が厚い氷雲で覆われている様子が分かります。また、拡大図を見ると、オホーツク海を南下してきた流氷が北海道沿岸に接近している様子がわかります。先日、「しきさい」の初画像として発表した1月6日の画像やその後に観測された1月17日の画像(図2)と比較すると、海氷が網走の沖合20km程度のところまで迫っており、また、知床半島の沖合で流氷が渦を巻くように流れている様子も見られます。

しきさいが1月6日に撮影したオホーツク海周辺の疑似カラー画像

しきさいが1月17日に撮影したオホーツク海周辺の疑似カラー画像

図2 しきさいが1月6日、1月17日に撮影したオホーツク海周辺の疑似カラー画像(

しきさいが1月25日に撮影したオホーツク海から日本列島周辺の疑似カラー画像

しきさいが1月25日に撮影した関東周辺の拡大図

図3 しきさいが1月25日に撮影したオホーツク海から日本列島周辺の疑似カラー画像()および関東周辺の拡大図

図3は「しきさい」が1月25日に観測した日本列島周辺の衛星画像です。北海道の北東、オホーツク海上空に大きな寒冷渦がはっきりと写っています。また、東北地方から日本海側の広い範囲で雪が積もっている様子や、関東平野が大雪に見舞われた1月22日に降った積雪が残っている様子が捉えられています。記録的な寒さが報告されている日本列島を取り巻く雪氷の様子を、「しきさい」のセンサで詳細にとらえることができました。

積雪や海氷は白くアルベドが高いため、太陽光を効率的に反射します。また、特に海氷は海洋から大気への熱・水蒸気の輸送を遮断するなど、地球全体の気候に影響を与えています。中でもオホーツク海は、北半球の流氷(海氷)域の南限であり、比較的低緯度にもかかわらず海氷が存在するため、海氷がオホーツク海の環境や気候、生態系を特徴づける要素の一つになっています。また、海氷の底面では、アイスアルジーと呼ばれる微細藻類が繁殖し、海氷とともに南下することで、北海道沿岸に豊かな漁場を形成する要因となる一方で、海氷の流入は船舶の航行を妨げるなど、地球環境や人間社会に深く関わっています。

このような積雪や海氷の変化の兆候をいち早く捉えるため、JAXAでは、北極海の海氷密接度の分布画像および海氷面積値情報を、地球環境監視webサイト(JASMES)および極地研究所が開設している北極域データアーカイブweb上の海氷モニターViSHOP上で日々公開しています。また、オホーツク海の海氷分布も継続的にモニタリングし公開しています。今後は「しきさい」のデータも併せて複合的な監視を行っていく予定です。

これらの図は、気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)と地上局の通信確認のための試験電波により、平成30年1月6日から29日(日本時間)にかけて取得された観測画像です。

観測画像について

画像:観測画像について

図1

観測衛星 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
観測センサ 多波長光学放射計(SGLI)
観測日時 2018年1月29日

図2

観測衛星 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
観測センサ 多波長光学放射計(SGLI)
観測日時 2018年1月6日(左)
2018年1月17日(右)

図3

観測衛星 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
観測センサ 多波長光学放射計(SGLI)
観測日時 2018年1月25日

関連情報

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