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地球が見える 2004年

オホーツク海での海氷観測

2004年2月5日から14日までの10日間、オホーツク海南部で海氷観測が行われました。今年の海氷は昨年に比べて厚く、観測地点9ヶ所の平均氷厚が180cm(昨年比+122cm)、最も厚い地点では269cm(昨年比+87cm)でした。昨年に比べ流氷の南下が遅かったにも関わらず海氷の厚さが厚いのは、1月中に低気圧がオホーツク海上を通過したため、海氷の広がっている海が荒れ、その結果、海氷が重なり合ったためです。

写真1 氷厚253cm 写真2 氷厚155cm。海氷表面の凹凸を測定中

写真3 氷厚15cm 写真4 能取岬沖約25km。開放水面が広がる

下の図1、2は、観測5日目の2月9日にAMSR-EとMODISが観測した画像です。図1の白く見えている部分、図2の薄紫色に見えている部分が海氷に相当します。図2の赤線で囲まれた領域を拡大したものが図3です。図3中の青色の実線は同日に船舶にて移動した海域を示しており、各番号1〜4は写真1〜4の撮影地点に対応しています。

図1 AMSR-E画像 図2 MODIS画像

図3 図2の拡大図


このようにして得られるサンプルからは、海氷の内部構造の特性が捉えられ、海氷の成長の履歴を見ることができます。(観測員:北海道大学、千葉大学)

海氷サンプル採取中(ムービー:AVI形式2.91MB)


現在、オホーツク海に広がる流氷の分布状況を「流氷速報ページ」で毎日更新中です。
オホーツク海の海氷分布ページ


※船舶観測協力
海上保安庁海洋情報部、第一管区海上保安本部、釧路海上保安部巡視船「そうや」、北海道大学・低温科学研究所・附属流氷研究施設、海上技術安全研究所、千葉大学・環境リモートセンシング研究センター、米国ジョージア工科大学

※航空機観測について
2月9日に行われた航空機観測の一部は、独立行政法人通信総合研究所(CRL)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施したものです。詳しくは、Pi-SAR研究公募(http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/Pi-SAR/ra.html)をご覧下さい。また、釧路海上保安部巡視船「そうや」搭載ヘリコプター「せきれい」の協力により、観測海域の詳細な海氷分布をとらえることができました。


前回掲載の流氷のトピックス
「流氷の季節到来」(2004年1月30日掲載)
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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