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地球が見える 2011年

MODISが捉えた瀬戸内の火災

 2011年8月9日午後に香川県と岡山県の県境にある井島(石島)の山林から火災が発生し、岡山県玉野市では島の全38世帯に避難勧告が出されるなど、住民は不安な一夜を過ごしました。8月10日時点で延焼は継続しており、島の面積の約75%にあたる200ヘクタールが焼失したと報じられています。

 画像は、2011年8月10日午前10時34分(日本時間)に、米国地球観測衛星TERRA(テラ)に搭載されたMODIS(モーディス)が撮影したデータを、JAXAで処理したものです。図1は、モーディスの3バンドを合成した、人の見た目に近い画像となっています。井島から立ち上り東へ流れる火災の煙は薄紫色で確認することができ、白く映る雲との区別が容易になっています。図2は、モーディスの2バンドを合成した疑似カラー画像で、植生が赤く示されて、より明確に火災による煙を見ることができます。図3は日本付近の観測幅を示しており、日本列島をすっぽりと覆う広い範囲を一度に観測できるセンサであることを示しています。

 JAXAでは、2014年度の打ち上げを目標に、気候変動観測衛星GCOM-C1(ジーコム・シーワン)の研究開発を進めています。GCOM-C1に搭載されるSGLI(エス・ジーエルアイ)は、MODISをさらに高機能化し、広域・高頻度の観測性能(地球全体を250mの解像度で2日に1回観測)が可能な観測機器です。このSGLIは、地球の気候変動監視に加えて、今回のような森林火災検知を含む様々な暮らしに直接役立つ分野で利用される予定です。

瀬戸内海周辺画像 井島周辺画像
瀬戸内海周辺画像 井島周辺画像
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図1 瀬戸内海周辺画像(上)と井島周辺画像(下)
黄色の枠は井島周辺画像の範囲を示す


瀬戸内海周辺画像 井島周辺画像
瀬戸内海周辺画像 井島周辺画像
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図2 瀬戸内海周辺画像(上)と井島周辺画像(下)
黄色の枠は井島周辺画像の範囲を示す


日本周辺の観測範囲
日本周辺の観測範囲
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図3 日本周辺の観測範囲
黄色の範囲は瀬戸内海周辺画像の範囲を示す



観測画像について



観測衛星: 地球観測衛星Terra (NASA)
観測センサ: 中分解能スペクトロメータ MODIS (NASA)
観測日時: 2011年8月10日午前10時34分(日本標準時)
地上分解能: 500 m(図1)、250 m(図2)、1 km(図3)
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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