地球が見える 2006年
衛星画像で見るサッカーワールドカップ会場
4年に1回開催されるサッカーの祭典ワールドカップが2002年の日韓大会に続き今年(2006年)はドイツで6月9日から開催されます。1974年大会の決勝の舞台となったミュンヘンや日本人プレイヤー高原が活躍するハンブルクを始め12都市で試合が予定されています。その中から日本代表がグループステージの試合を行う会場がある3都市、カイザースラウテルン、ニュルンベルク、ドルトムントを地球観測衛星の画像で紹介しましょう。
駅の北側には、高さ84 mの市庁舎、東京都文京区と姉妹都市になったことをきっかけに造園が進む日本庭園があり、ヨーロッパで一番大きな長さ160 mのヴァシミュール屋外プールが青く見えています。
駅の東側には、ナチス資料館と、この街がかつてフランク王国の首都だったことから名付けられたフランケン・シュタディオン(6月18日に日本・クロアチア戦が行われる会場)があります。このスタジアムは陸上トラック付きで、緑多い郊外の大きな公園内の中で、楕円形に見えています。1920年代のドイツリーグで5回の優勝を果たし、黄金時代を築いた古豪FCニュルンベルクが本拠地としています。
画像中央左の明るい部分がドルトムント市街です。衛星から発射されるレーダ波が市街の建物で反射するため明るく写っています。図中央を蛇行しながら東から西に流れている黒い筋はルール川です。
ドルトムントも第二次世界大戦中の空爆によって町の大半が破壊されましたが、戦後の復興を経て、現在では市の半分の280平方kmの緑地を有し、従来の石炭と鉄鋼とビールの街から、IT産業やマイクロシステム技術などを含む近代都市に生まれ変わったとのことです。
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