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地球が見える 2005年

大陸から舞い上がる黄砂

今月7日、西日本の各地で黄砂が観測されました。黄砂は、大陸の乾燥した土が低気圧による風によって高空まで巻き上げられ、偏西風に乗って日本上空まで運ばれて来たものです。

図1 西日本上空の黄砂
図1は、11月7日12時50分(日本時間)に西日本から朝鮮半島上空にかけての雲と空気中の塵の分布を捉えた画像です。雲は白く、大気中の塵の濃い部分は茶色く見えています。画面右上方向に北海道付近に中心を持つ低気圧があり、低気圧に伴う雲が西日本上空を日本海まで伸びています。そしてこの雲と重なるように塵の濃い部分が日本海から西日本まで伸びている様子がわかります。この塵が黄砂です。

図2 砂が巻き上げられる様子
時間を追って順に見てみましょう。 図2は、11月5日13時00分に観測された中国北部の画像です。バイカル湖(図2の上の外側)の南東にある低気圧から南に延びる前線の周囲で、砂嵐が発生している様子が捉えられています。

図3 黄海上空に進入する黄砂
図3は、翌11月6日13時45分に観測された黄海上空の様子です。巻き上がった砂嵐が偏西風に乗って黄海上空へと流れ込んでいる状況が見て取れます。

図4 太平洋上空まで流出する黄砂
図4は、図1と同じ11月7日に図1のやや西側を捉えたものです。低気圧が通過した黄海から日本海にかけては、低気圧の背後に吹き込む北西の強い風が吹いています。この風に乗り、大陸から太平洋に向かって砂塵が吹き流されています。なお、黄海沿岸の海上に広がる緑色の部分は泥を含んだ濁った海水が捉えられたもので、特に西側では揚子江河口から大量の土砂が海に流れ出している様子がわかります。

図5 図1〜図4の位置関係
黄砂は、日本では特に冬の終わりから春にかけて、大陸から日本上空に向かう風が強い場合に見られます。このような気象条件は晩秋でも起りますが、晩秋の黄砂は珍しいことで、3年ぶりの現象(「2002年11月11日、12日の黄砂現象について」を参照願います。)となりました。黄砂が発生すると視界が悪くなったり、地上に落ちると屋外に干してある洗濯物が砂で汚れたり、農作物に被害が出たりします。

JAXAではこれからも衛星観測を通じて時季の現象の報告を行っていきます。



観測画像について:
(図1〜図3)
観測衛星: 地球観測衛星Aqua (NASA)
観測センサ: MODIS(NASA)
観測日時: 2005年11月7日 12時50分(日本標準時)
2005年11月5日 14時40分(日本標準時)
2005年11月6日 13時45分(日本標準時)

(図4)
観測衛星: 地球観測衛星Terra (NASA)
観測センサ: MODIS(NASA)
観測日時: 2005年11月7日 11時15分(日本標準時)

  色付けは、MODISのチャンネル1, 3, 4を用いて、チャンネル1(620〜670 nm)に赤、チャンネル4(545〜565 nm)に緑、チャンネル3(459〜479 nm)に青を割り当てて合成しています。このため、概ね肉眼で見たのと同じように見えています。画像の分解能は500 mです。

深緑:森林
茶色:枯れた草原、紅葉した森林または露出した岩肌
黄土色:沙漠
白:
灰色:
灰褐色:黄砂
灰緑色:濁った海面
濃い青:澄んだ海面

関連サイト:
地球が見える 火災・砂塵のページ
MODIS準リアルタイム画像
(2005→Nov→1km→RcReflと進んで下さい)
本文ここまで。
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