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地球が見える 2005年

さざ波のように美しいサハラ沙漠の砂丘

図1 サハラ沙漠の砂丘
(上下逆さの画像はこちら)
図1は、サハラ沙漠のうち、リビア西部にあるアウバーリー沙漠の様子をAVNIRが捉えたものです。北東−南西方向に延びる砂丘がさざ波のように見えています。青く見えているのは露出した岩盤で、非常に平らに見えます。その上に風で運ばれてきた砂が堆積して砂丘を形成したように見えます。太陽光が南東(右下)方向から当たっているので、砂丘の陰は北西(左上)側にできています。なお、私たちは普段、上から光が当たる状況に慣れているので、錯覚のために茶色っぽい砂丘の部分がへこんで見えるかもしれません。その場合は、上下逆さの画像をご覧ください。砂丘の部分が盛り上がって見えると思います。

図2 図1中央部の拡大図
図1の中央部を拡大した図2を見ると、細かい襞が砂丘の北西側に見えていて、南東の風でこのような砂丘ができたように思われます。しかし、これは太陽光の当たる方向のためにそう見えるのかもしれません。

図3 図1右下部分の拡大図
図1の右下部分を拡大した図3を見ると星状砂丘がいくつか見つかります。星状砂丘はいろいろな方向から風が吹き付ける場所でできます。

図4 図1右上部分の拡大図
図4は図1の右上の部分の拡大図で、クレータのような地形を含む険しい山岳地帯のように見えています。

なお、ここから300 km南西のところに世界遺産の「タドラット・アカクスのロック・アート遺跡群」(リビア)があり、そこからさらに300 km西に世界遺産の「タッシリ・ナジェール」(アルジェリア)があります。いずれもサハラが緑豊かだったころの様子を記録した多くの岩石画が残されています。



参考サイト:
タッシリ・ナジェール(ユネスコ世界遺産センター(英語))
タドラット・アカクスのロック・アート遺跡群(ユネスコ世界遺産センター(英語))

観測画像について:
(図1〜4)
観測衛星: 地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計(AVNIR)
観測日時: 1997年1月15日
シーン・センター: 北緯27.47°、東経11.40°
範囲: 縦横ともに約80km
AVNIRの 4つの観測バンドのうち、いずれも可視域の610〜690ナノメートル(バンド3)、520 〜600ナノメートル(バンド2)、420 〜500ナノメートル(バンド1 )のデータにそれぞれ赤、緑、青色を割り当てたカラー合成画像です。この組合せでは、肉眼で見たのと同じような色合いとなりますが、ここでは青を強調しています。また、黒はデータのない部分を示しています。なお、元画像の分解能は16 mです。

関連サイト:
サハラ沙漠の円形農場と衝突クレータ
サハラ沙漠を吹き荒れる春の砂嵐

本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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