地球が見える 2009年
7年に一度の御開帳を迎えた長野・善光寺
図1 善光寺周辺拡大画像
(Google Earthで見る長野県・善光寺(kmz形式、2.01MB))
図1は善光寺周辺を拡大した画像です。善光寺は、我が国において仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺であり、宗派の別なく宿願が可能な寺院とされています。現在は、天台宗と浄土宗の別格本山となり、両本坊の住職が善光寺住職となっています。寺伝によれば皇極天皇元年(642)創建とされ、本堂は国宝に、山門と経堂は重要文化財に指定されています。 門前町長野市 長野市は、この善光寺の門前町として発展してきました。元々は信州大学教育学部付近が長野と呼ばれていました。1998年2月には、長野市を中心として冬季オリンピックが開催されています。また、2008年4月に北京オリンピックの聖火リレーが行われたことは記憶に新しいところです。 図2 長野市周辺
図2は長野市周辺の画像です。画像中央部右側(東)から下側(南)にかけての明るい部分が長野盆地になっています。中央の長野駅をJR信越本線と長野新幹線が通っています。駅から北に向かって真っ直ぐ伸びる参道の先に善光寺があります。「牛に引かれて善光寺詣り」は不信心をさとす伝説として有名です。 長野にまつわる伝説
長野にまつわる伝説として2つを紹介します。 図3 長野県北部
図3は、2007年5月に捉えた長野・善光寺を含めた、長野県北部の画像です。右側の灰色に見える部分に長野市があります。その少し上の青い部分は、ナウマンゾウの化石で知られる野尻湖です。妙高山や白馬岳をはじめとする山岳地帯は、雪で覆われているため白く見えています。左下に見える湖は、ダムの高さ日本一を誇る黒部ダム(俗に黒四ダムと呼ばれています)によってできた人造湖です。 観測画像について
AVNIR-2 は、4つのバンドで地上を観測します。図は、いずれも可視域のバンド3(610 〜 690ナノメートル)、バンド2(520〜600 ナノメートル)とバンド1(420〜500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当てカラー合成しました。この組合せでは、肉眼で見たのと同じ色合いとなり、次のように見えています。
(図1) |