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地球が見える 2007年

世界の瀑布(その1) 虹色に染まるナイアガラの滝、アメリカ・カナダ

図1 ナイアガラの滝周辺
全体画像
(Google Earthで見るナイアガラの滝 (kmz形式、1.37MB、低解像度版))
図1は陸域観測衛星「だいち」(ALOS)搭載のパンクロマチック立体視センサ(PRISM)が2006 年6月に観測したナイアガラの滝周辺の画像です。四季を通して様々な姿を見せてくれる美しい滝です。夜間もライトアップされ、自然と人工の虹が壮大なイリュージョンを見せてくれます。画像右下(南東)から上(北)に向かって流れるナイアガラ川がエリー湖とオンタリオ湖を結んでいます。画像中央ゴート島を挟んで2つの大きな滝が白く見えていますが、アメリカとカナダの国境に当たり、それぞれアメリカ滝とカナダ滝と呼ばれています。

ネイティブ・カナディアンが呼んでいた「ニアガル(雷轟く水)」が名前の起源であり、世界三大瀑布の一つです。高さ54 m 、幅670 m の巨大な滝は1 万2千年前に氷河が削った断層に形成されたものと考えられています。現在も水勢により少しずつ浸食され続け、滝の位置は当時より13 km も上流に移動しているそうです。

滝周辺は1820 年代から観光開発が行われ、現在では世界中から年間約1,500 万人もの観光客が訪れています。画像中央にはアメリカとカナダを結ぶ全長約300 m の鉄橋レインボー橋が見えます。国境に当たる橋の中間地点にはプレートと国連旗、両国の国旗が掲げられています。カナダ滝の左(西)側には地上160 m のスカイロン・タワーと99 m のミノルタ・タワーがあり、ナイアガラの滝を展望することができます。

図2 ナイアガラの滝周辺の立体視画像(図1と異なり左側が北です)
(目が疲れないように、あまり長い時間、見ないでください。カラー印刷してから見る場合は、pdfファイルをご利用下さい。左目用pdfファイル右目用pdfファイルも用意しました。)
図2 はPRISM の3 方向視の画像のうち前方視と直下視の画像を組み合わせて作成した立体視画像です。川の上流(画像上側)と下流(画像左側)が滝をはさんで高さが違って見えています。また、カナダ滝の横にあるテーブル・ロックと2つのタワーがあるリゾート施設の間の段差も見て取ることもできます。

ナイアガラ川の西側にはウェランド運河があります。全長43.4 km の運河で8 個の閘門(こうもん)で標高差99.5 m を結んでいます。ナイアガラの滝を迂回してエリー湖とオンタリオ湖が結ばれ、年間約4,000 万トンの貨物が運ばれるほか、工業用水や小規模の発電用水も供給されています。



参照サイト:
赤青メガネの作り方について(「榛名山を立体視」付録参照)

観測画像について:
(図1及び図2)
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: パンクロマチック立体視センサ(PRISM)
観測日時: 2006年6月10日16時14分頃(世界標準時)
地上分解能: 2.5 m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
図は前方視の画像(赤)と直下視の画像(緑と青)を用いています。

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
北海とバルト海を結ぶキール運河とハンブルク
地球が見える 陸地・地形

本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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