地球が見える 2006年
後退するフェドチェンコ氷河
右の図には多少、雲が点在していますが、左右の図を比較することによりここ13年間の変化を読み取ることができます。 フェドチェンコ氷河は図下のレボリューツィヤ峰(革命峰、標高6,974m)の北西斜面を源として、北に向かって流れており、南側(上流側)では標高の高い谷が雪と氷に覆われ太陽光の反射が強いので真っ白に見えています。一方、北側(下流側)では氷河が流れるに従って表面の雪や氷が融けて、岩屑に覆われるようになり反射が弱まり紫色に見えています。 左右の図は同じ季節にもかかわらず、氷河の表面が雪と氷で覆われた領域(画像で真っ白に見える領域)が縮小・後退したことが見て取れます。また、薄い緑色に見える植生に覆われた領域がこの13年間に増えたことが分かります。
また、真っ白だったフェドチェンコ氷河や他の氷河が紫色になって表面が融け始めたり、縮小したりしたこと、左図で灰色や薄い紫色に見える露出した岩肌やモレーンが、右図では薄い緑色に見えており、植生に覆われたことが分かります。
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