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地球が見える 2006年

南極海の海氷変動

図1 過去1年間の1ヶ月毎の南極海の海氷分布
* 10日毎の画像はこちら(Quick time形式 11.4MB)
  昨年に引き続き、今年も南極海の海氷を取り上げます。
図1はNASAの地球観測衛星Aquaに搭載されているJAXAの改良型高性能マイクロ波放射計AMSR-Eが捉えた南極海の海氷のこの一年間の変化の様子をアニメーションで示したものです。
図では観測された海氷を白色で表し、海の部分を濃い青、陸(ロス棚氷など陸氷の海上への張り出しを含む)の部分を灰色で表しています。
北極では、1年のうち9月頃に海氷面積が最も小さくなりますが、南極では南半球の秋にあたる3月頃に最小となることが分かります。

図2 過去4年間(2003-2006年)の7月11日の南極海の海氷分布
図2は、過去4年間に取得された7月11日(南半球の冬に相当)の南極海海氷分布を示したものです。同じ図は、EORCのAMSR−E解析研究グループのホームページにあるL3ブラウズ画像ページで見ることができます。これを見ると、今年の南極海の海氷分布はほぼ円形にきれいに広がっていますが、年により海氷が外側に張り出す位置・形が大きく変わっていることが分かります。しかし、面積で見てみると、近年北極海の海氷面積は減少傾向が続いているのに対し、南極海の海氷面積は北極側ほど大きな変動傾向は示していません。ただし、南極周囲に浮かぶ海氷上の積雪深は近年増加していると報告されており、むしろわずかながら海氷面積自体も増加傾向にあることが指摘されています。

これほどまでに、南北両極域の海氷の挙動が異なるのはなぜでしょうか。詳しい原因はまだはっきりしていませんが、気候が温暖化すると、海に浮かぶ氷自体は融けやすくなりますが、一方で降水(雪)量が増加して海氷を厚くするといわれています。南極海の海氷面積のかすかな増加傾向は、温暖化しているといわれる地球の気候システムのなかで、微妙なバランスを保っている天秤の一つとして、気候形成の複雑さや理解することの難しさを私たちに教えてくれています。

JAXAではこれからも衛星観測を通じて地球環境変動の観測を続けて行きます。



観測画像について:
(図1及び図2)
観測衛星: 地球観測衛星Aqua (NASA)
観測センサ: 改良型高性能マイクロ波放射計AMSR-E (JAXA)
観測日時: 2005年7月1日〜2006年7月1日の1ヵ月毎(図のFLASH動画)
2005年7月1日〜2006年7月11日の10日毎(図のQickTime動画)
2003年7月11日、2004年7月11日、2005年7月11日、2006年7月11日(図2)
これらの図はAMSR-Eの6つの周波数帯のうち、36.5 GHz帯の水平・垂直両偏波と18.7 GHz帯の水平・垂直両偏波のデータを元に、AMSR/AMSR-Eのアルゴリズム開発共同研究者(PI)であるNASAゴダード宇宙飛行センターの Josefino C. Comiso博士のアルゴリズムを用いて算出された海氷密接度を表しています。海氷密接度とは、観測視野内を海氷が覆う割合を示したもので、0 %は開放水面(海面)、100 %は全て海氷で覆われている状態を示します。海氷密接度の低いところは水色で、高くなるにつれて黄色、オレンジと変化し、高いところは赤ないし濃い朱色で表示しています。陸域は灰色で、開放水面(海面)は濃い青で、データのないところは白で示しています。空間分解能は実効的に15 km程度です。

関連サイト:
世界最大の海氷域・南氷洋 〜海洋深層水の生産工場〜
南半球の素顔−孤立した南極大陸−
地球が見える 北極・南極
本文ここまで。
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