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地球が見える 2006年

日本列島の広い範囲で観測された黄砂

図は、NASAの地球観測衛星Aqua及びTerraに搭載されたMODISが、2006年4月18日に観測した日本周辺の画像です。朝鮮半島付近から日本の本州の東の海上まで、黄砂が拡がっている様子が分かります。日本海の中央にも濃い黄褐色の黄砂が見えています。南西諸島の東側と小笠原諸島の近くの海域がやや明るくなっていますが、これは、太陽光が海面で反射したためです。

気象庁によると、黄砂が観測されたのは仙台や名古屋、大阪、松山、大分など観測所のある108地点のうちの62地点にのぼりました。東京都心や千葉市でも観測され、東京都心では2000年4月以来6年ぶり、千葉市では1988年4月以来18年ぶりとのことです。
東京都心では水平方向を見通せる距離「視程」が7 km(通常は20〜30 km)まで下がり、東京タワーや高層ビルの姿も黄砂でかすんでしまうほどになりました。

飛来源は砂漠化が進む内モンゴル自治区と見られます。上空の偏西風に乗って飛来し、4月16日夜から17日朝にかけて中国の北京には30万トンを超す黄砂が降り注ぎ、一夜にして市内全域が黄色いじゅうたんに覆われたようになったとのことです。今回の黄砂現象は過去5年間でも最大規模で、朝鮮半島や日本列島にも達しました。



観測画像について:
(図の右側)
観測衛星: 地球観測衛星Aqua (NASA)
観測センサ: MODIS (NASA)
観測日時: 2006年4月18日12時34分 (日本標準時)

(図の左側)
観測衛星: 地球観測衛星Terra (NASA)
観測センサ: MODIS (NASA)
観測日時: 2006年4月18日10時57分 (日本標準時)
 色付けは、MODISのチャンネル1, 3, 4を用いて、チャンネル1 (620〜670 nm)に赤、チャンネル4 (545〜565 nm)に緑、チャンネル3 (459〜479 nm)に青を割り当てて合成しています。このため、概ね肉眼で見たのと同じように見えています。元画像の分解能は500 mです。

深緑ないし焦げ茶色: 森林
茶色: 枯れた草原
白: 雲、雪、または海氷
黄褐色: 黄砂
濃い青: 澄んだ海面

関連サイト:
気象庁の黄砂情報
大陸から舞い上がる黄砂
黄砂が発生する様子
地球が見える 火災・砂塵
MODIS準リアルタイム画像
(2006→Apr→1km→RcReflと進んで下さい)
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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