地球が見える 2005年
新緑の日本列島2005
移動性高気圧に広く覆われて4月24日(日)の日本列島は、全国的に青空が広がりました。図1で水色に見えているのは雪や氷、または氷でできた雲です。オホーツク海にはまだ少し流氷が残っており、北海道の北部、東部及び山岳部と本州の東北から北陸にかけての日本海側の山岳部には、雪が残っています。昨年の同時期のMODIS画像(*1)と比べると、昨秋地震があった中越地方を始め、この冬はかなり積雪が多かったことが分かります。 一方、九州から中国四国にかけては明るい黄緑色に見えていて植物の活動が活発になってきたことが分かります。近畿地方より東側の山岳部は茶色の混じった暗い緑色で、植物の活動はまだ活発ではないようです。なお、気象庁発表の「2005年サクラの開花状況」によると、全国的にさくらの開花は昨年よりも10日前後遅く、4月26日現在で、さくら前線は、秋田県や岩手県のあたりを北上中のようです。
図2中央の富士山の頂上と西側山麓は雲に覆われていますが、北側の山麓には、青灰色の煙が見えています。これは、「火入れ」と呼ばれる野焼きの煙で、およそ1,900 haの枯草が燃やされました。 (*1) 例えば、2004年4月21日の画像や2004年5月2日の画像を参照願います。MODIS準リアルタイム画像のページ で2004→Apr→1km→040421 0154 Terra, RcReflと進んでください。また、2004→May→1km→040502 0312 AQUA, RcReflと進んでください。
関連サイト: 春の訪れ、渡良瀬遊水地のヨシ焼き 宇宙から見たゴールデンウィークの日本列島 みどりIIがとらえた、新緑の日本列島 |