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全球降水観測(GPM)によって観測された降水の気候値(10年間平均)

GSMaP MVK(V8)による地表面降水分布の気候値

GPM主衛星は、2014年2月28日午前3時37分(日本時間)に種子島宇宙センターからH-ⅡAロケット23号機により打ち上げられました。設計寿命3年2か月を超え、打上げから10年を迎えた現在も順調に観測を続けています。2023年11月には、ミッション期間を延長するため軌道高度を約407kmから約442kmへ変更しました。今後も、世界の降水を引き続き観測することが期待されます。

GPM主衛星には、JAXAと情報通信研究機構(NICT)が共同で開発した二周波降水レーダ(DPR)が搭載されています。DPRでは異なる二つの周波数で降水の3次元構造を観測することで、強い雨から弱い雨までを正確に観測できるほか、雪の観測が可能になりました。前身の熱帯降雨観測(TRMM)衛星に搭載された降雨レーダ(PR)から観測範囲を広げ、南緯65度から北緯65度までの観測が可能となっています。

また、JAXAでは衛星全球降水マップ(GSMaP)を運用しており、DPRやGPM副衛星及び静止気象衛星の観測データを組み合わせて導出した水平分解能0.1度格子、時間分解能1時間の全球降水データをウェブサイトで公開しています。最新のアルゴリズムであるGSMaP MVK (V8)では、1998年1月から現在までの降水データが利用できます。

本ページは、GPM/DPRおよびGSMaPによって観測された2014年3月から2024年2月までの10年間の降水気候値の画像をまとめたものです。