AMSRデータカタログ: AMSR2ミッション要求
AMSR地球観測データのことを知る -- 高性能マイクロ波放射計 AMSRシリーズ
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AMSR2 ミッション要求: 標準プロダクト

プロダクト *1 ID 対象領域 空間分解能
(概略)
要求精度 *2 計測範囲 備考
リリース *3 標準 *4 目標 *5
輝度温度 (6周波帯 *6 ×2偏波) 処理レベルで異なる 全球 5 〜 50 km ±1.5 K ±1.5 K 系統誤差 ±1.0 K
変動誤差 ±0.3 K
2.7 〜 340 K 系統誤差 (最大振幅, 150K相当)
変動誤差 (3σ, 150K相当)
大気 積算水蒸気量 TPW 全球海洋 15 km ±3.5 kg/m² ±3.5 kg/m² ±2.0 kg/m² 0 〜 70 kg/m² 鉛直積算量、海氷・降水域除く。
積算雲水量 CLW 全球海洋 15 km ±0.10 kg/m² ±0.05 kg/m² ±0.02 kg/m² 0 〜 1.0 kg/m² 鉛直積算量、海氷・降水域除く。
降水量 PRC 熱帯 〜 温帯 15 km 海上 ±50 %
陸上 ±120 %
海上 ±50 %
陸上 ±120 %
海上 ±20 %
陸上 ±80 %
0 〜 20 mm/h 地表面降水量。精度は50km平均の相対誤差 (平均降水強度に対するRMSEの割合)。
海洋 海面水温 SST 全球海洋 50 km ±0.8 ℃ ±0.5 ℃ ±0.2 ℃ -2 〜 35 ℃ 海氷・降水域除く。目標精度は緯度10°毎の1ヶ月平均バイアス値。
海上風速 SSW 全球海洋 15 km ±1.5 m/s ±1.0 m/s ±1.0 m/s 0 〜 30 m/s 海氷・降水域除く。
雪氷 海氷密接度 SIC 極域洋上 15 km ±10 % ±10 % ±5 % 0 〜 100 % 精度は海氷密接度[%]で表示。
陸域 積雪深 SND 全球陸上 30 km ±20 cm ±20 cm ±10 cm 0 〜 100 cm 氷床と密な森林域を除く。精度は積雪深で示しており、瞬時値の絶対値平均誤差。
土壌水分量 SMC 全球陸上 50 km ±10 % ±10 % ±5 % 0 〜 40 % 全球陸域(乾燥地、寒冷地を含む)で、植生被覆が水分相当2kg/m²以下の地域での体積含水率。氷床と密な森林域を除く。精度は瞬時値の絶対値平均誤差。
  1. 輝度温度はセンサの工学値出力を最も基本的な観測量に換算したものであり、それ以外の物理量は、変換アルゴリズムを介して輝度温度を物理量へ変換したものである。
  2. 精度については、特に示さない限り瞬時値の二乗平均平方根誤差(RMSE)で表している。輝度温度の精度はオンボードおよび地上処理の校正精度に依存する。それ以外の物理量の精度は、輝度温度精度、変換アルゴリズムの性能、および検証方法に依存する。
  3. 気候変動解析に貢献しうるデータとしてリリースできる最低精度。
  4. AMSR、AMSR-Eの実績を踏まえた、有用かつ標準的な精度レベル。
  5. アルゴリズム性能や校正精度改善などの研究要素を含む精度レベル。
  6. AMSR2は7周波数帯(バンド)を有するが、ミッション要求書では、6.925GHzと7.3GHzを1バンドとしてカウント。
AMSR2ミッション要求 改訂履歴 (標準プロダクト)

AMSR2ミッション要求 改訂履歴 (標準プロダクト)

2006年8月21日
地球環境変動観測ミッション(GCOM) ミッション条件要求書 制定
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AMSR2 ミッション要求: 研究プロダクト

プロダクト ID 対象領域 空間分解能
(概略)
目標精度 *1 計測範囲 備考
大気 陸上積算水蒸気量 PWL 全球陸上 15 km ±6.5 kg/m² 0 〜 70 kg/m² 鉛直積算量。植生域・雪氷域は除く。
海洋 10GHz(高解像度)海面水温 SST 全球海洋 30 km ±0.8 ℃ -2 〜 35 ℃ 海氷・降水域を除く。
3周波海面水温 SST 全球海洋 30 〜 50 km ±0.8 ℃ -2 〜 35 ℃ 海氷・降水域を除く。
全天候海上風速 ASW 全球海洋 60 km ±7 m/s 0 〜 70 m/s 海氷域を除く。精度は強風域(17m/s以上)における値とする。
雪氷 高解像度海氷密接度 HSI 極域洋上 5 km ±15 % 0 〜 100 % 精度は海氷密接度[%]とする。
薄氷域検出 TSI オホーツク海
ベーリング海
ハドソン湾
15 km 80 % N/A 薄氷域(厚さ30cm以下の海氷域を想定)の有無情報を2値化して推定する。精度は正答率とする。
海氷移動ベクトル SIM 極域洋上 50 km 2成分
±6 cm/s
0 〜 40cm/s 精度の2成分は緯度成分、並びに経度成分とする。
薄氷厚(熱的氷厚) TIT 極域洋上 12.5 km 海氷 ±10 cm
晶氷 ±3 cm
0 〜 20 cm
海氷厚 (20cm以上)
未公開・開発中
SIT 極域洋上 15 km ±20 cm 20 〜 120 cm
陸域 積雪深 *2 SND 全球陸上 30 km ±20 cm 0 〜 100 cm 氷床と密な森林域を除く。精度は積雪深で示しており、瞬時値の絶対値平均誤差。
土壌水分量 *2 SMC 全球陸上 50 km ±10 % 0 〜 40 % 全球陸域(乾燥地、寒冷地を含む)で、植生被覆が水分相当2kg/m²以下の地域での体積含水率。氷床と密な森林域を除く。精度は瞬時値の絶対値平均誤差。
地表面温度 LST 全球陸上 15 km 森林域: ±3 ℃
疎な植生域: ±4 ℃
0 〜 50 ℃ 植生がある場合は植生上端の温度とする。ピクセル内に水域が一定割合以上含まれる場合、地表面が凍結している場合、積雪がある場合は除く。
陸域データ同化による土壌水分量・植生水分量 LDA 全球陸上 (非積雪域) 0.25度 土壌水分量:
±8 %
植生水分量:
±1 kg/m²
土壌水分量:
0 〜 40 %
植生水分量:
0 〜 2 kg/m²
土壌水分量はプロファイルとする。
植生水分量
未公開・開発中
VWC 全球陸上 10 km ±1 kg/m² 0 〜 4 kg/m² -
  1. アルゴリズム性能や校正精度改善などの研究要素を含む精度レベル。特に示さない限り瞬時値の二乗平均平方根誤差(RMSE)を表すが、薄氷厚(熱的氷厚)、土壌水分量、陸域データ同化による土壌水分量・植生水分量については平均絶対誤差(MAE)を表す。
  2. AMSR3に向けて開発中のアルゴリズムによるAMSR2研究プロダクト。
AMSR2ミッション要求 改訂履歴 (研究プロダクト)

AMSR2ミッション要求 改訂履歴 (研究プロダクト)

2021年12月16日
対象領域変更: AMSR3ミッション要求書 改訂。LDAの対象領域を「アフリカ・オーストラリア大陸」から「全球陸域 (非積雪域)」に変更。あわせて、AMSR2 LDAの対象領域も変更。
2021年4月21日
対象領域変更: TSI プロダクトリリースにともない、対象領域「オホーツク海」に、ベーリング海とハドソン湾を追加
2021年3月17日
海氷移動ベクトル SIM 目標精度 改訂: 3 cm/s から 6 cm/sへ変更 (AMSR分科会 承認)
2020年10月12日
10GHz海面水温 SST 計測範囲 改訂: ver. 4.0 リリースにともない、「 9 〜 35 ℃」から「 -2 〜 35 ℃」に変更 (AMSR分科会 承認)
2020年3月17日
新規追加: 薄氷厚(20cm未満) SIT, 薄氷厚(20cm以上) SIT, 積雪深 SND, 土壌水分量 SMC (GCOM総合委員会 承認)
SNDとSMCは、標準プロダクトであるが、AMSR3に向けて開発中のアルゴリズムにて処理したデータを研究プロダクトして公開
2019年9月19日
名称変更: AMSR3ミッション要求書改訂。LDAの名称を「陸面データ同化手法に基づく土壌水分・植生水分量」から「陸域データ同化による土壌水分量・植生水分量」に変更。あわせて、AMSR2 LDAの名称も変更。
2018年11月26日
新規追加: 陸上積算水蒸気量 PWL (GCOM総合委員会 承認)
2015年3月5日
新規: 10GHz海面水温 SST, 全天候海上風速 ASW, 地表面温度 LST, 植生水分量 VWC, 高解像度海氷密接度 HSI, 薄氷域検出 TSI, 海氷移動ベクトルSIM, 陸域モデルのよる土壌水分・植生水分量 LDA (GCOM総合委員会 承認)