AMSRデータカタログ: 大気 – JAXA 地球観測研究センター AMSRシリーズ

積算水蒸気量
(標準プロダクト)

積算水蒸気量は、大気中に含まれる水蒸気(気体のH2O)の量を鉛直方向に積算した量で、単位面積あたりの水の量で定義されます。本プロダクトの算出領域は海上のみ、陸上のみに分かれており、単位は「kg/m²」です。積算水蒸気量は、降水量と積算雲水量と合わせて、大気の状態を示す重要な水文量です。

積算水蒸気量

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積算水蒸気量

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プロダクト概要

名称		積算水蒸気量 Total Precipitable Water DOI
プロダクト種別		標準プロダクト
処理レベル		L2 (Swathデータ ^*2) および L3 (格子データ：全球等緯度軽度図法)
プロダクトID		TPW

衛星		AMSR3	AMSR2	AMSR-E
仕様 ^*1	対象領域	全球海洋、全球陸上	全球洋上
	空間分解能	約 15 km	約 15 km
	標準精度	海上積算水蒸気量: 3.0kg/m² 陸上積算水蒸気量: 3.5kg/m²	±3.5 kg/m² ^*3
	計測範囲	0 〜 70 kg/m²	0 〜 70 kg/m²
最新プロダクトバージョン		準備中	ver. 2.220.220 2021-06-16 リリース	L2: ver.8.220.220 2019-07-05 リリース L3 高解像度: ver.8.220.220 2019-07-05 リリース L3 低解像度: ver.8.221.221 2024-02-01 リリース
プロダクト期間		2025年8月11日〜現在（非公開）	2012年7月3日〜現在	2002年6月1日〜2011年10月4日
データダウンロード		準備中	地球観測衛星データ提供システム(G-Portal)	地球観測衛星データ提供システム(G-Portal)
データフォーマット		準備中	HDF5 AMSR2高次フォーマット日本語 2MB	AMSR-E フォーマット説明書
プロダクト格納データ		海上積算水蒸気量[kg/m²], 陸上積算水蒸気量[kg/m²]	積算水蒸気量 [kg/m²]	積算水蒸気量 [kg/m²]
データ品質フラグ		準備中	AMSR2 L2 TPW 品質フラグ日本語 361KB
アルゴリズムバージョン		準備中	AMSR2 v2.2 (アルゴリズム記述書, 英語 3.9MB PDF9ページ )
達成精度		準備中	AMSR2 L2 Product 英語 12MB PDF3ページ

AMSR3ミッション要求書（準備中）、AMSR2ミッション要求書で定義された仕様。
Swathデータは、各フットプリントのデータを、観測時刻順に、2次元配列(走査方向観測点×走査線数)に格納した形式。
鉛直積算量、海氷・降水域除く。

参考文献

Kazumori, M., T. Egawa and K. Yoshimoto 2012: A retrieval algorithm of atmospheric water vapor and cloud liquid water for AMSR-E. European Journal of Remote Sensing, 45, 63 – 74. doi: 10.5721/EuJRS20124507.

Takeuchi, Y., T. Tauchi, S. Saito, K. Imaoka, M. Kachi, and A. Shibata 2004: A total column precipitable water algorithm for ADEOS-II/AMSR and Aqua/AMSR-E. Italian Journal of Remote Sensing 30/31, 143 –157.

Takeuchi, Y. 2002: Algorithm theoretical basis document (ATBD) of the algorithm to derive total water vapor content from ADEOS-II/AMSR. EORC Bulletin/Technical Report.

バージョン履歴

2021年6月16日

AMSR2 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 2.2

リリースノート

201KB

2019年7月5日

AMSR-E 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 8 リリース (HDF5 AMSR2高次フォーマット)

AMSR2アルゴリズムの適用

走査幅の拡張 (1走査あたり196点から243点に拡張)

フォーマットの変更 (HDF5 AMSR2高次フォーマット)

2015年3月26日

AMSR2 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 2.0/2.1

AMSR2 L2 Product

英語 12MB PDF3ページ

さらに古いバージョン

▸

2013年7月9日

AMSR2 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 1.0

AMSR2 L2 Product

英語 3.7MB PDF9ページ

2011年9月29日

AMSR-E 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 7 リリース

2006年3月15日

AMSR-E 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 4 リリース

2005年3月1日

AMSR-E 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 3 リリース

2003年9月19日

AMSR-E 標準プロダクト積算水蒸気量 ver. 1 リリース

陸上積算水蒸気量
(研究プロダクト)

陸上積算水蒸気量は、大気中に含まれる水蒸気(気体のH2O)の量を鉛直方向に積算した量で、単位面積あたりの水の量で定義されます。本プロダクトの算出領域は陸上のみで、単位は「kg/m²」です。積算水蒸気量は、降水量と積算雲水量と合わせて、大気の状態を示す重要な水文量です。

陸上積算水蒸気量の特徴

AMSR2標準プロダクトである積算水蒸気量プロダクトは、海域しか推定していません。海面の放射率は正確に求めることができること、海面の輝度温度が比較的低く大気中の水蒸気のシグナルと容易に見分けられることから、23GHz付近の水蒸気吸収帯と、18GHzと36GHzの窓チャネルを利用して、海上の積算水蒸気量(可降水量)を推定しています。これに対して、陸面は均質ではなく、地表面放射率はその場の環境や季節によって変動することから、陸面上で大気中の水蒸気シグナルを分離することは困難でした。

AMSR2陸上積算水蒸気量プロダクトは、18GHz帯と23GHz帯のそれぞれの偏波(水平偏波と垂直偏波)の違いを利用して、雪氷域や植生域を除く陸上での積算水蒸気量を求めています。

検証方法

プロダクトの検証は、海上の積算水蒸気量と同様に、全球のラジオゾンデ網及び、地上設置型GPS受信機を利用します。全球の陸上について、AMSR2陸上積算水蒸気量の推定値について、マッチアップしたラジオゾンデ及びGPS受信機で観測された積算水蒸気量を真値として比較し、二乗平均平方根誤差(RMSE)を求めます。

陸上積算水蒸気量

2018年7月1日昇交軌道

積算水蒸気量 (標準プロダクト)

2018年7月1日昇交軌道

プロダクト概要

名称		陸上積算水蒸気量 Total Precipitable Water over Land
プロダクト種別		研究プロダクト
処理レベル		L2 (Swathデータ ^*2) および L3 (格子データ：全球等緯度軽度図法)
プロダクトID		PWL
衛星		AMSR2
仕様 ^*1	対象領域	全球陸上 (植生域・雪氷域は除く)
	空間分解能	約 15 km
	リリース精度	±6.5 kg/m² ^*3
	計測範囲	0 〜 70 kg/m²
最新プロダクトバージョン		AMSR2: ver. 1.100.100 2019-01-24 リリース
プロダクト期間		AMSR2：2012年7月3日〜現在
データダウンロード		AMSR研究プロダクト提供サービス
データフォーマット		HDF5 AMSR2高次フォーマット日本語 2MB
プロダクト格納データ		積算水蒸気量 [kg/m²]
データ品質フラグ		L2 PWL 品質フラグ日本語 350KB
アルゴリズムバージョン		v1.0 (Kazumori,M et al.,2018）
達成精度		Total Precipitable Water over Land (PWL) Validation Results 英語 1.1MB

AMSR2ミッション要求書で定義された仕様。
Swathデータは、各フットプリントのデータを、観測時刻順に、2次元配列(走査方向観測点×走査線数)に格納した形式。
鉛直積算量。

参考文献

Kazumori and M. Kachi, 2018: Precipitable Water Vapor Retrieval over Land from GCOM-W/AMSR2. Trans. JSASS Aerospace Tech. Japan, 16, 143-146. doi: 10.2322/tastj.16.143

バージョン履歴

2019年1月24日

AMSR2 研究プロダクト陸上積算水蒸気量 ver. 1.0

Total Precipitable Water over Land (PWL) Validation Results

英語 1.1MB

積算雲水量
(標準プロダクト)

積算雲水量は大気中に含まれる雲粒を鉛直方向に積算した量のことで、単位面積あたりの水の量で定義されます。本プロダクトの算出領域は海上のみで、単位は「kg/m²」です。積算雲水量は、降水量と積算水蒸気量と合わせて、大気の状態を示す重要な水文量です。

積算雲水量

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積算雲水量

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プロダクト概要

名称		積算雲水量 Cloud Liquid Water Content DOI
プロダクト種別		標準プロダクト
処理レベル		L2 (Swathデータ ^*2) および L3 (格子データ：全球等緯度軽度図法)
プロダクトID		CLW

衛星		AMSR3	AMSR2	AMSR-E
仕様 ^*1	対象領域	全球海洋	全球洋上
	空間分解能	約 15 km	約 15 km
	標準精度	0.05 kg/m² ^*3	±0.05 kg/m² ^*3
	計測範囲	0 〜 1.0 kg/m²	0 〜 1.0 kg/m²
最新プロダクトバージョン		準備中	ver. 2.220.220 2021-06-16 リリース	ver. 8.220.220 2019-07-05 リリース
プロダクト期間		2025年8月11日〜現在（非公開）	2012年7月3日〜現在	2002年6月1日〜2011年10月4日
データダウンロード		準備中	地球観測衛星データ提供システム(G-Portal)	地球観測衛星データ提供システム(G-Portal)
データフォーマット		準備中	HDF5 AMSR2高次フォーマット日本語 2MB	AMSR-E Level2フォーマット説明書日本語 1.10MB AMSR-E Level3フォーマット説明書日本語 1.37MB
プロダクト格納データ		積算雲水量 [kg/m²]	積算雲水量 [kg/m²]	積算雲水量 [kg/m²]
データ品質フラグ		準備中	AMSR2 L2 CLW 品質フラグ日本語 362KB
アルゴリズムバージョン		準備中	AMSR2 v2.2 (アルゴリズム記述書, 英語 3.9MB PDF9ページ )
達成精度		準備中	AMSR2 L2 Product 英語 12MB PDF9ページ

AMSR3ミッション要求書（準備中）、AMSR2ミッション要求書で定義された仕様。
Swathデータは、各フットプリントのデータを、観測時刻順に、2次元配列(走査方向観測点×走査線数)に格納した形式。
鉛直積算量、海氷・降水域除く。

参考文献

Kazumori, M., T. Egawa and K. Yoshimoto 2012: A retrieval algorithm of atmospheric water vapor and cloud liquid water for AMSR-E. European Journal of Remote Sensing, 45, 63 – 74. doi: 10.5721/EuJRS20124507.

Takeuchi, Y., T. Tauchi, S. Saito, K. Imaoka, M. Kachi, and A. Shibata 2004: A total column precipitable water algorithm for ADEOS-II/AMSR and Aqua/AMSR-E. Italian Journal of Remote Sensing 30/31, 143 –157.

Takeuchi, Y. 2002: Algorithm theoretical basis document (ATBD) of the algorithm to derive total water vapor content from ADEOS-II/AMSR. EORC Bulletin/Technical Report.

バージョン履歴

2021年6月16日

AMSR2 標準プロダクト積算雲水量 ver. 2.2

リリースノート

201KB

2019年7月5日

AMSR-E 標準プロダクト積算雲水量 ver. 8 リリース (HDF5 AMSR2高次フォーマット)

AMSR2アルゴリズムの適用

走査幅の拡張 (1走査あたり196点から243点に拡張)

フォーマットの変更 (HDF5 AMSR2高次フォーマット)

2015年3月26日

AMSR2 標準プロダクト積算雲水量 ver. 2.0/2.1

AMSR2 L2 Product

英語 12MB PDF9ページ

さらに古いバージョン

▸

2013年7月9日

AMSR2 標準プロダクト積算雲水量 ver. 1.0

AMSR2 L2 Product

英語 3.7MB PDF13ページ

2006年3月15日

AMSR-E 標準プロダクト積算雲水量 ver. 4 リリース

2005年3月1日

AMSR-E 標準プロダクト積算雲水量 ver. 3 リリース

2004年3月12日

AMSR-E 標準プロダクト積算雲水量 ver. 2 リリース

降水量
(標準プロダクト)

一般的に、降水量とは、雨や雪として大気中から地表に到達した水の量で定義されますが、マイクロ波放射計の降水量プロダクトは、雨の量(地表面降雨量)を提供します。本プロダクトの算出領域は全球で、単位は「mm/hr」です。しかし、陸上の推定精度は海上に比べて低い傾向があります。降水量プロダクトの推定手法は、世界の雨分布を準リアルタイムで提供する「世界の雨分布速報」にも活用されています。

降水量

Ascending
降水量

Descending

プロダクト概要

名称		降水量 Precipitation DOI
プロダクト種別		標準プロダクト
処理レベル		L2 (Swathデータ ^*2) および L3 (格子データ：全球等緯度軽度図法)
プロダクトID		PRC

衛星		AMSR3	AMSR2	AMSR-E
仕様 ^*1	対象領域	全球	熱帯〜温帯
	空間分解能	約 15 km	約 15 km
	標準精度	降雨量: 海上 50%, 陸上 120％降雪量: 海上 130%, 陸上 200％	海上 ±50 %, 陸上 ±120 % ^*3
	計測範囲	降雨量: 0 〜 20mm/h 降雪量: 0 〜 4mm/h	0 〜 20 mm/h
最新プロダクトバージョン		準備中	ver. 3.310.310 2023-07-12 リリース	ver.8.210.210 2019-07-05 リリース
プロダクト期間		2025年8月11日〜現在（非公開）	2012年7月3日〜現在	2002年6月1日〜2011年10月4日
データダウンロード		準備中	地球観測衛星データ提供システム(G-Portal)	地球観測衛星データ提供システム(G-Portal)
データフォーマット		準備中	HDF5 AMSR2高次フォーマット日本語 2MB	AMSR-E Level2フォーマット説明書日本語 1.10MB AMSR-E Level3フォーマット説明書日本語 1.37MB
プロダクト格納データ		(1)降雨量[mm/h], (2)降雪量[mm/h]	AMSR2: (1)降水量[mm/h]
データ品質フラグ		準備中	AMSR2 L2 PRC 品質フラグ日本語 361KB
アルゴリズムバージョン		準備中	AMSR2 v3 (アルゴリズム記述書, 英語 3.9MB PDF20ページ )
達成精度		準備中	GCOM-W・AMSR2 標準プロダクト降水量Ver3 への改訂について日本語 941KB

AMSR3ミッション要求書（準備中）、AMSR2ミッション要求書で定義された仕様。
Swathデータは、各フットプリントのデータを、観測時刻順に、2次元配列(走査方向観測点×走査線数)に格納した形式。
地表面降水量。精度は50km平均の相対誤差(平均降水強度に対するRMSEの割合)。

参考文献

Aonashi, K., and R. R. Ferraro, 2020: Microwave sensors, imagers and sounders. Satellite Precipitation Measurement, V. Levizzani et al., Eds., Advances in Global Change Research, Vol. 1, Springer, 63–81. doi: 10.1007/978-3-030-24568-9_4

Aonashi, K. J. Awaka, M. Hirose, T. Kozu, T. Kubota, G. Liu S. Shige, S. Kida, S. Seto, N. Takahashi, and Y. N. Takayabu 2009: GSMaP Passive Microwave Precipitation Retrieval Algorithm: Algorithm Description and Validation., J. Meteor. Soc. Japan, 87A, 119-136. doi: 10.2151/jmsj.87A.119

Aonashi, K. and G. Liu, 2000: Passive Microwave Precipitation Retrievals using TMI during the Baiu period of 1998. Part 1: Algorithm description and Validation., J. Appl. Meteor. 39, 2024-2037. https://www.jstor.org/stable/26184392

バージョン履歴

2023年7月12日

AMSR2 標準プロダクト降水量 ver. 3.1 リリース

NOAA Autosnow データのフォーマット変更への対応

2022年10月25日

AMSR2 標準プロダクト降水量 ver. 3 リリース

NOAA autosnow データ利用による緯度 60 度以上での降水推定

散乱バイアスと DPR の降水特性の関係に基づくアルゴリズムの改良

GCOM-W・AMSR2 標準プロダクト降水量Ver3 への改訂について

日本語 941KB

2019年7月5日

AMSR-E 標準プロダクト降水量 ver. 8 リリース (HDF5 AMSR2高次フォーマット)

AMSR2アルゴリズムの適用

走査幅の拡張 (1走査あたり196点から243点に拡張)

フォーマットの変更 (HDF5 AMSR2高次フォーマット)

さらに古いバージョン

▸

2015年3月26日

AMSR2 標準プロダクト降水量 ver. 2.0/2.1

AMSR2 L2 Product

英語 12MB PDF15ページ

2013年7月9日

AMSR2 標準プロダクト降水量 ver. 1.0

AMSR2 L2 Product

英語 3.7MB PDF16ページ

2006年3月15日

AMSR-E 標準プロダクト降水量 ver. 4 リリース

2005年3月1日

AMSR-E 標準プロダクト降水量 ver. 3 リリース

2004年3月12日

AMSR-E 標準プロダクト降水量 ver. 2 リリース

2003年9月19日

AMSR-E 標準プロダクト降水量 ver. 1 リリース

積算水蒸気量 (標準プロダクト)

プロダクト概要

参考文献

バージョン履歴

陸上積算水蒸気量 (研究プロダクト)

陸上積算水蒸気量の特徴

検証方法

プロダクト概要

参考文献

バージョン履歴

積算雲水量 (標準プロダクト)

プロダクト概要

参考文献

バージョン履歴

降水量 (標準プロダクト)

プロダクト概要

参考文献

バージョン履歴

積算水蒸気量
(標準プロダクト)

陸上積算水蒸気量
(研究プロダクト)

積算雲水量
(標準プロダクト)

降水量
(標準プロダクト)