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2008年9月24日掲載 |

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| 図1 AMSR-Eが捉えた2008年9月23日の北極海氷分布 |
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| 図2 AMSR-Eが捉えた北極海の海氷面積の季節変動(2008年9月23日現在) |
今年(2008年)も、北極海の海氷域が融解最小時期を迎えました。昨年9月に観測された最小面積記録(425.5万km2)には及びませんでしたが、それでも過去2番目に小さい面積(9月9日の470.8万km2)にまで今年も縮小しました。
図1は、2008年9月23日にAMSR-Eが観測した海氷分布の様子です。また、図2は2002年以降一日毎に観測された海氷面積の季節変化の様子を、年毎に色別の線で示しています。昨年(橙色の線)は、7月上旬から過去に例を見ない急激な減少傾向を示し、観測史上の最小面積記録を大幅に更新しました。
一方、今年(赤線)は、8月上旬までは2005、2006年と同様の面積で推移しましたが、例年だと減少のペースが鈍ってくる8月中旬を過ぎても、今年はペースが落ちませんでした。その結果、2008年9月9日には、昨年記録された最小面積記録まであと日本列島約1つ分まで迫る小ささにまで縮小しました。これは、一つ前の最小記録である2005年9月の海氷分布と比べても、日本列島1.6個分も小さい面積に相当します。
今年の面積は、9日に最小を記録して以後、2週間近くも横ばいの状態を続けてきましたが、秋分を過ぎ、海氷縁辺部の結氷が始まったこともあり、面積は増加に転じる見込みです。
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図3 AMSR-Eが捉えた2005年(左)、2007年(中)、2008年(右)
の融解最小時期の北極海の海氷分布 |
図3は、過去に最小記録が更新された2005年および2007年と今年について、最小面積が記録された日の海氷分布の様子を並べた画像です。
今年の海氷分布は、2005年や2007年に大きく後退したシベリア側の海域に海氷が多く残っており、その一方で、本来分厚く強固な多年氷が密集しているはずのカナダ寄りの海域で後退が著しいことが特徴です。上の画像からも、アラスカからカナダにかけての海域で海氷縁が後退するとともに、密接度が小さくなってきている様子がわかります。また、昨年はグリーンランドの東岸沿いに大西洋方面に流れ出す海氷が多く見られましたが、今年は多くありません。
今年は、春の段階で、北極の海氷状態が非常に薄くもろい状態に変化してきていることを「地球が見える」の中でご紹介しました(「ますます薄くなってきた北極海の海氷」)。
今年の夏の天候状態は、異常に長く晴天が続いた昨年のような好天は見られず、少なくとも日照条件の観点からは、昨年ほど海氷融解に適した状態にはなっていませんでした。しかし、年々海氷が薄くなってきているために、夏の気温や海水温の上昇によって氷の融解・消失が進む海域が増え、史上2番目の小ささにまで縮小するようになったものと考えられます。
JAXAでは、これからも北極海の海氷変動を常時に監視し、最新の状況を報告していきます。
なお、北極海の海氷密接度の分布画像および海氷面積値情報は、JAXAが米国アラスカ州立大学北極圏研究センター(IARC)に設置しているIARC-JAXA情報システム(IJIS)を利用した北極圏海氷モニター上で日々更新を行い、公開しております。
観測画像について:

(図1)
AMSR-Eの6つの周波数帯のうち、36.5 GHz帯の水平・垂直両偏波と18.7 GHz帯の水平・垂直両偏波のデータを元に、AMSR/AMSR-Eのアルゴリズム開発共同研究者(PI)であるNASAゴダード宇宙飛行センターの Josefino C. Comiso博士のアルゴリズムを用いて算出された海氷密接度を表しています。データの空間分解能は25kmです。
(図3)
海氷域はAMSR-Eの海氷密接度データを、また、陸域については1ヶ月間のMODISデータから晴天域の画像のみを抽出した画像を合成したものです。MODIS画像の色付けは、MODISの 36 のチャンネルのうち、いずれも可視域のチャンネル1(620 〜 670nm) に赤、チャンネル2 (841 〜 876nm) に緑、チャンネル3 (459 〜479nm) に青を割り当てて合成しています。また、海氷がない海域は紺色になるように合成しています。元の画像の分解能は9kmです。
| 緑色: |
森林 |
| 白色: |
積雪または海氷 |
| 茶色: |
沙漠 |
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