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2008年5月30日掲載


  「きぼう」が飛び立つケネディ宇宙センター

 
図1 ケネディ宇宙センター周辺
 図1は6月1日(日本時間)に星出宇宙飛行士が「きぼう」日本実験棟第2便とともに飛び立つケネディ宇宙センター周辺です。「きぼう」日本実験棟の打ち上げ第2便にあたる1Jミッション(STS-124ミッション)では「きぼう」の船内実験室とロボットアームがスペースシャトルにより国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられます。
 米国航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターは、米国フロリダ州のフロリダ半島中央部の東海岸にあり、フロリダ州で最も発着便が多いオーランド国際空港から80kmほど東に位置します。
 ケネディ宇宙センターは、大きな砂州の中、礁湖(しょうこ)、インディアン川とバナナ川に挟まれたメリット島にあります。バナナ川の東側の三角形の形をした岬はケープ・カナベラル空軍基地です。岬の中にはマーキュリー計画やジェミニ計画などの有人宇宙船を打上げたアトラスロケットやタイタンロケットなどの発射台が大西洋の海岸沿いに数多く見えています。現在も無人ロケットの発射場として使用されています。
 その南にはカナベラル港が見えています。南大西洋とカリブ海諸島を巡る周遊旅行用の大型クルーズ船が寄港する港です。
 そこからビーチ・リゾートであるココア・ビーチ市、メルボルン市へと細長く走る砂州が続いています。フロリダ州最大の都市マイアミはメルボルン市から南へ280kmほど離れています。
 ケネディ宇宙センターの近辺は、湿地帯であり、敷地の大部分は安全・環境保全のため立ち入りが禁止され、大型猛禽類やワニが生息する野生動物保護区域となっています。

図2 スペースシャトル発射施設
(Google Earthで見るケネディ宇宙センター (kmz形式、3.66MB、低解像度版))
 図2はケネディ宇宙センターのスペースシャトル打上施設周辺です。これらの施設は1960年代はじめにアポロ計画のために、無人の草原、湿地帯を切り開いて建設されました。図の右海岸沿いに円形の施設が二つ見えますが、これらがスペースシャトルの発射台39Aと39Bです。元々はアポロ計画とスカイラブ計画のサターンVロケットの打上のための施設でした。
 発射台には連番の数字が割り振られており、その他の多くの発射台はケープ・カナベラル空軍基地にあります。
 今回の1Jミッションで使用されるスペースシャトルの発射台は図右端の39A発射台です。1981年4月12日のコロンビア号(STS-1)の初打上にも使用されました。図中央左には北西から南東に走る滑走路が灰色に見えています。長さ4,572m、幅91mと一般の空港の滑走路の2倍ほどの広さを持つシャトル着陸施設です。滑走路の両端にはそれぞれ305mの舗装されたオーバーラン部分もあります。
 シャトル着陸施設と発射台の間にはシャトル組立棟、打上管制センター、オービタ整備施設が見えます。シャトル組立棟は高さ160m、幅160m、奥行き220mの世界最大級の建物です。ここで組み立てられたスペースシャトルは、高さ6m、幅35m×40m、自重2,700トンの巨大なトレーラ(クローラートランスポーター)の上に垂直に立てられたまま載せられ、時速1.6kmでゆっくりと6km離れた39A発射台または39B発射台へと運ばれます。打上管制センターは4階建ての建物で、39番射場設備における電子頭脳にあたります。スペースシャトルは着陸後、シャトル組立棟の西側に位置するオービタ整備施設へ移動します。そして、残余燃料や前ミッション機器などを取り除いたあと、精密なチェック・テストを行い、次回のミッションに備えます。

 日本のスペースシャトル利用は、1983年の粒子加速装置を用いた宇宙科学実験(SEPAC)から始まり、1992年には毛利衛宇宙飛行士がスペースシャトルに搭乗しました。その後、向井千秋、若田光一、土井隆雄、野口聡一宇宙飛行士の5人が搭乗しています。さらに今回の星出彰彦宇宙飛行士、そして古川聡、山崎直子宇宙飛行士の3人が加わります。

 「きぼう」は、3回のスペースシャトル・ミッションに分けて打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられます。「きぼう」の本格的な利用は目前にせまっています。



観測画像について:


(図1及び図2、図をクリックすると2 段階で拡大します)
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)(図1及び図2)
パンクロマチック立体視センサ(PRISM)(図2)
観測日時: 2007年5月5日16時10分頃(世界標準時)
地上分解能: 2.5m(PRISM)および10m(AVNIR-2)
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
(図1)
 AVNIR-2は、4つのバンドで地上を観測します。図1は可視域のバンド3(610〜690ナノメートル)、バンド2(520〜600ナノメートル)とバンド1(420〜500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当てカラー合成しました。図は通常と異なって、緑にバンド2 の値×90%とバンド4 の値×10%の和を割り当てるという工夫をしたので、植生の分布が見やすくなっています。この組合せでは、肉眼で見たのと同じ色合いとなり、次のように見えています。

緑色: 森林
明緑色: 草地、農地
灰色: 市街地、道路
青: 水域
白:

(図2)
 PRISMは地表を520〜770 ナノメートル(10億分の1メートル)の可視域から近赤外域の1バンドで観測する光学センサです。得られる画像は白黒画像です。前方、直下、後方の観測を同時に行いますが、ここでは直下視の画像を使っています。
 AVNIR-2の、バンド1(420〜500ナノメートル)、バンド2(520〜600 ナノメートル)とバンド3(610〜690 ナノメートル)を青、緑、赤色に割り当てカラー合成したAVNIR-2画像を「色相(Hue)」、「彩度(Saturation)」、「明度(Intensity)」に変換(HSI 変換)し、明度をPRISM画像で置き換えて再合成することで見かけ上、地上分解能2.5mのカラー画像を作成することができます。
 図2はこのように高分解能の白黒画像と低分解能のカラー画像を組み合わせて合成された高分解能のカラー画像、つまりパンシャープン画像です。

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
人類初の人工衛星を打ち上げたバイコヌール宇宙センター
宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター
地球が見える 陸地・地形
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