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2008年1月31日掲載 |

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| 図1 2008/1/29のオホーツク海氷分布(MODIS) |
今年も、北海道のオホーツク海側には流氷が到来する季節となりました。
図1はMODISが捉えた1月29日のオホーツク海南部の様子です。白い雲の下に、茶色い流氷が知床半島から紋別市付近にかけて広く接岸している様子が見えます。なお、この図は流氷を雲と区別しやすいように茶色く着色しています。実際の流氷は茶色ではなく白であることにご注意ください。
気象庁ホームページによると、網走市では1月19日に流氷初日、1月26日に流氷接岸初日を観測しました。また紋別市*1でも、1月19日に流氷初日を、1月25日に流氷接岸初日を観測しています。網走市では、流氷初日はほぼ平年並みでしたが、流氷接岸初日は平年より6日も早く、最近5年間では最も早くなっています。
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| 図2 2004/1/23 |
図3 2005/1/23 |
図4 2006/1/23 |
図5 2007/1/23 |
図6 2008/1/23 |
オホーツクの海氷分布 (Aqua/AMSR-E)
2007/12/4〜2008/1/29ムービー(GIF形式,1.7MB) |
「地球が見える」では2004年から、過去数年間における1月23日時点での流氷分布を比較してきました(図2〜6)。図6が今年(2008年1月23日)の流氷分布となりますが、過去4年間の同時期に比べて北海道付近への南下のペースは早いことがわかります。また、網走市への接岸初日が統計史上4番目の遅さ(2007/2/16接岸。札幌管区気象台発表)であった2007年も、この時期では北海道付近の分布は他の年と比べてあまり違いがないことが分かります。
オホーツク海に広がる流氷分布については「オホーツク海の海氷分布ページ」で最新状況を公開しています。オホーツク海全域に広がる流氷の様子、そして北海道沿岸に迫る細かい流氷分布の画像が毎日更新されています。また、スライドショーで流氷分布の動きを動画で見ることもできますので、ぜひご覧ください。
昨年発表されたIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書では、海氷面積は今後減少することが予測されています。また昨年の夏には、北極海の海氷面積が観測史上最小を記録したことが明らかになりました。このように、「地球温暖化」の言葉を耳にしない日はないくらいです。
オホーツク海の流氷も、衛星観測による過去30年ぐらいの長期で見ると、ゆるやかに減少していることが確認されています*2。また、最近でも、2000年から2006年にかけて急激な減少が続いていました。しかし、昨年(図5)そして今年(図6)は、逆に増加に転じる傾向が見られており、決して単調に減少するものではないことが分かります。変動する理由については、赤道域で発生するエルニーニョ/ラニーニャ現象や北極域の海氷変動等との因果関係が調査・研究されていますが、はっきりとした原因についてはまだ明らかになっていません。
オホーツク海は最も低緯度に位置する凍る海であり、長期間の流氷面積の変化を通じて、地球温暖化の影響が顕著にあらわれやすい海域と考えられます。地球温暖化のちょっとしたシグナルを見逃さないためにも、JAXAは昼夜・天候の影響を受けないマイクロ波放射計による衛星観測を今後も続けてまいります。
観測画像について:

(図1、図2をクリックすると二段階で拡大します)
この画像は、MODISのチャンネル4(緑の波長帯545〜565nm)を赤、チャンネル2(近赤外の波長帯841〜876nm)を緑、チャンネル5(短波長赤外の波長帯1230〜1250nm)を青に割り当てたカラー合成画像です。海氷が薄肌色、雲が白色に強調されるので、海氷と雲が識別しやすくなっています。空間分解能は500mです。
(図2〜6及びムービー、図をクリックすると二段階で拡大します)
これらの図はAMSR-Eの6つの周波数帯のうち、36.5GHz帯の水平・垂直両偏波と18.7GHz帯の水平・垂直両偏波のデータを元に、AMSR/AMSR-Eのアルゴリズム開発共同研究者(PI)であるNASAゴダード宇宙飛行センターの Josefino C. Comiso博士のアルゴリズムを用いて算出された海氷密接度を表しています。
海氷密接度とは、観測視野内を海氷が覆う割合を示したもので、0%は開放水面(海面)、100%は全て海氷で覆われている状態を示します。海氷密接度の低いところは水色で、高くなるにつれて黄色、オレンジと変化し、高いところは赤ないし濃い朱色で表示しています。
陸域は灰色で、開放水面(海面)は濃い青で、データのないところは白で示しています。
空間分解能は実効的に15km程度です。 |
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