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地球が見える

2003年8月11日掲載


 

梅雨寒をもたらす冷たい風


 

東日本や北日本ではしばしば梅雨寒(つゆざむ)に見舞われます。

オホーツク海の高気圧から吹く冷たく湿った北東の風のため、気温は上がらず、曇りや雨のぐずついた天気になることがあるためです。北海道の東部や東北地方の太平洋側では、特にこの傾向がみられます。

この風は「北東気流」や「やませ」とよばれているものです。梅雨期から盛夏にかけて現れやすく、長続きすると、稲や豆類・野菜などの農作物は日照不足と低温のため生育が遅れ、収穫量に大きく影響します。

画像は、2003年7月18日にGLIが日本付近を観測した様子です。奥羽山脈に沿うようにして、東北地方の太平洋側に雲がでている様子がわかります。
この雲は地表付近にできる雲(下層雲)で、北東気流によるものとみられます。これらの雲は山脈の反対側までは到達することはなく、東北地方の日本海側では晴れていることが画像からもわかります。
なお、西日本を覆いはじめている雲は、梅雨前線上の低気圧に伴う雲です。

この日仙台では最高気温が平年より7度も低く、時おり霧雨も舞う一日となりました。

船乗りを悩ます海上の霧「海霧(うみぎり)」もこの時期に特徴的な現象の一つです。

画像では三陸沖から北海道の東にかけての太平洋や、日本海北部、オホーツク海南部などの広い範囲が白く映っています。陸地との境界に沿って分布していることからも、海霧が発生しているものとみられます。地形的な影響で海霧が一部陸地に侵入している場所もみられます。

海霧は海水温が20℃以下で、気温と海水温が近いほど発生しやすいといわれています。海水温がまだ低いこの時期、根室や釧路の街は毎日のように霧に包まれます。

 

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