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地球が見える 2018年

「しきさい」が捉えた赤潮

気候変動観測衛星「しきさい」は2017年12月23日に種子島宇宙センターより打ち上げられ、3か月間の初期機能確認を終了し、2018年4月からは定常的な観測運用を開始しています。
2018年4月2日の日本周辺の250m空間解像度の観測において、夜光虫の赤潮とみられるパターンを捉える事ができました。

日本周辺海域では例年春に、一般的には漁業被害は起こさない夜光虫による赤潮が発生することが知られています。2018年も3月末から4月上旬にかけて山口県日本海側の沿岸域等で夜光虫の赤潮が報告されていました(山口県水産研究センター等の協力による)。

「しきさい」搭載の次世代グローバルイメージャ(SGLI)によるRGB画像(図1)において、山口県の日本海側の沿岸域において筋状のパターンを確認することができます(図中の赤破線枠)。

気候変動観測衛星「しきさい」による2018年4月2日の山口県周辺のトゥルーカラー合成画像

図1 気候変動観測衛星「しきさい」による2018年4月2日の山口県周辺のトゥルーカラー合成画像*1
*1:人の目と同様に見えるように赤、緑、青チャンネルをRGBに割り振った画像

海面に多くのプランクトンが集まった場合に、赤や赤より長い波長(近赤外波長域)の反射率が高くなることが知られています。図2は「しきさい」のSGLIデータから、大気の光を補正し、近赤外波長域の値を強調した画像です。夜光虫の赤潮と考えれられる筋状のパターンが山口県の日本海側沿岸に広がっている様子を明瞭に確認することができます。

「しきさい」による2018年4月2日の山口県沿岸の反射率データから、近赤外波長域の値を強調した画像

図2 「しきさい」による2018年4月2日の山口県沿岸の反射率データから、近赤外波長域の値を強調した画像

図3は「しきさい」の250m解像度のSGLIの熱赤外波長のチャンネルを用いて推定した海面水温分布です。図1や図2で赤潮のパターンが見られた海域の周辺で、海面水温が周囲よりも高くなっていた様子がわかります。

「しきさい」による2018年4月2日の山口県沿岸の海面水温

図3 「しきさい」による2018年4月2日の山口県沿岸の海面水温

「しきさい」搭載のSGLIは現在観測精度を検証中です。今後SGLIで近紫外~短波長赤外の広い波長域を250m空間解像度で観測することにより、赤潮のような細かな現象も捉え、沿岸環境の監視等に貢献することが期待されます。
(本記事の作成において、水産研究・教育機構、山口県水産研究センター、名古屋大学石坂教授に協力いただきました。)

観測画像について

画像:観測画像について

図1、2、3

観測衛星 気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)
観測センサ 多波長光学放射計(SGLI)
観測日時 2018年4月2日

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