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地球が見える 2004年

モンゴル高原の土壌水分分布
——現実的になった衛星からの土壌水分観測——

(図1)
(図2)

AMSRとAMSR-Eの姉妹センサが、これまで広域を定量的に観測することの難しかった土壌水分(*1)の観測を実施しました(*2)。

図1は、AMSR-Eによる2002年7月のモンゴル高原における土壌水分の分布図で、図2は、AMSR による2003年7月の分布図です。赤いほど土壌水分が少なく、青いほど土壌水分が多いことを示しています。図1、2を比較すると、2003年のモンゴル高原は2002年に比べて土壌水分量が多かったことがわかります。また、モンゴル以北の青い部分はシベリアの森林にほぼ相当します。2003年のモンゴル高原は2002年に比べて冬季の積雪が多く、また降水も例年より多かったことが報告されており、AMSR、AMSR-Eデータから得られた2003年の方が湿潤である結果と一致しています。

土壌水分の観測データは、地球規模の気候変動を予測するためのモデルの改良において重要な役割を果たすと同時に、地域の農業生産管理にも重要な情報であり、モンゴル国における放牧管理や作物生産などの農業利用への貢献も期待されます。

モンゴル高原の様子(2002年8月)

ウランバートルの南約100kmの北緯46度33分、東経106度31分付近にて
(千葉大学環境リモートセンシング研究センター 提供)

(*1) 単位体積の土壌中に含まれる水の体積を百分率(%)で表したもの。土が水分を吸収していき、それ以上吸収できない状態(飽和状態)での土壌水分率は約50%です。

(*2) AMSRはマイクロ波放射計としては世界最大の直径2m(AMSR-Eは1.6m)の反射鏡を有し、土壌水分を観測できる低い周波数(6.9GHz)帯で40km×70km(AMSR-Eは43km×75km)の 地上分解能を有しています。


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