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巨大氷山の行方(続き)
昨年(2002年)の5月、南極のロス棚氷から分離した巨大氷山C-19(幅約30km×長さ約200km)を、みどり-II搭載のGLIで観測しました。 図1は2003年2月7日のAMSR-E観測画像です。図1中央の黄色い線で囲まれたロス海周辺を、同日、みどり-II(ADEOS-II)搭載のセンサGLIが観測しました(図2)。 アメリカの地球観測衛星Terra搭載のセンサMODISが観測した氷山流出前の画像と、このGLI画像(図2)を比較することで、氷山流出前後のロス棚氷の海岸線の変化がわかります。氷山流出前の海岸線を赤色、氷山流出後の海岸線を緑色で示しました。薄雲の下には巨大氷山C-19を確認することができます。 また、同画像には2000年3月にロス棚氷から分離した氷山B-15が写っています。 両氷山とも、図2〜4の左下に書かれている同縮尺の四国、淡路島と比べてわかるように、とても大きな氷山です。
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(図4) 拡大画像を見る
(図5) 前回掲載の「巨大氷山の行方」を見る