地球が見える 2011年
インド洋に浮かぶ火山島、レユニオン
図1 レユニオン島の全景
図1は、ALOS(だいち)が2009年12月(画像の右端は10月)に撮影した、アフリカのマダカスカル島の東約700 kmのインド洋上にあるレユニオン島の画像です。東隣り、約200 kmにあるモーリシャス島も同様ですが、ハワイ諸島と同じく地殻の変動によりマグマが吹きあがるホットスポット上に生成された火山島です。 これらの火山や絶壁を対象に2010年には、世界自然遺産に登録されています。 図2 ピトン・デ・ネージュ山のカルデラの拡大図
(Google Earthで見るピトン・デ・ネージュ山(kmz形式、3.88 MB低解像度版)) 図2は、ピトン・デ・ネージュ山のカルデラの拡大図です。画像中央の火口を取り囲むように、3つの大きな谷(マファト谷、シラオス谷、サラジー谷)があります。マファト谷へは交通手段がなくヘリコプターでの観覧が、シラオス谷は鉄分と炭酸の成分が多い温泉が、サラジー谷は数多くの滝が、それぞれ観光の対象となっています。 図3 ピトン・ド・ラ・フルネーズ山の拡大図
(Google Earthで見るピトン・ド・ラ・フルネーズ山(kmz形式、3.41 MB低解像度版)) 図3は、現在盛んに活動しているピトン・ド・ラ・フルネーズ山の拡大図です。山頂一帯は溶岩で覆われ、植物がないため灰色や茶褐色に見えています。最近では2010年10月14日に噴火し、溶岩を噴出しています。間近に見られるため、大勢の観光客が訪れていました。 ![]() 2010年、新たに登録された世界遺産国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は2010年8月、17か所の登録をウェブ上で発表したのに続き、さらに6か所を世界遺産に登録しました。その一つがレユニオン島で、独特の景観と生態系の保存が評価されました。世界遺産の総数は911となり、内、フランスの世界遺産は35です。 参照サイト観測画像について![]()
AVNIR-2 は、4つのバンドで地上を観測します。図は、いずれも可視域のバンド3(610 〜 690ナノメートル)、バンド2(520〜600 ナノメートル)とバンド(420〜500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当てカラー合成しました。この組合せでは、肉眼で見たのと同じ色合いとなり、次のように見えています。
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