地球が見える 2009年
徳川家康の敗走とピアノ発祥の町、浜松
図1 浜名湖と浜松市
(Google Earthで見る浜松(kmz形式、4.33MB、低解像度版))
図1はALOS(だいち)が2008年3月に撮影した浜名湖と浜松市の画像です。浜松市は、南を遠州灘、北を明石山脈、東を天竜川、西を浜名湖と、四方を海、山、川、湖に囲まれたところにあることが分かります。画像の中央あたりに見える飛行場は航空自衛隊の浜松基地です。浜松基地の北あたりが三方原と呼ばれているところで、1573年に武田信玄と徳川家康が一戦を交え、家康が惨敗した戦いとして有名です。浜名湖は、淡水と海水が混じり合う汽水湖で細江湖、猪鼻湖、松見ヶ浦、庄内湖といった湖と小さな湾(内浦)から構成されています。 図2 浜松市の中心部
図2は、浜松市の中心部の画像です。中央に浜松駅が見えます。左のほうの緑の濃いところが浜松城跡で、現在は公園になっています。浜松城は、徳川家康が武田信玄との戦いに備えて、岡崎城から本拠地を移した城で、ここから三方原へ出陣しました。 図3 浜名湖南部
図3は、浜名湖南部の拡大画像です。南の遠州灘とは今切(いまぎれ)でつながっています。約500年前の地震で浜名湖と遠州灘沿を隔てた陸地が途切れ、船による往来となりました。「最近切れてできた渡し」ということから「今切の渡し」と呼ばれたそうです。歌川広重の東海道五十三次「舞阪今切真景」にも渡しの様子が描かれていますが、東西交通の難所として広く知られていました。現在は国道1号線浜名バイパスで結ばれています。 観測画像について![]()
AVNIR-2 は、4つのバンドで地上を観測します。図は、いずれも可視域のバンド3(610 〜 690ナノメートル)、バンド2(520〜600 ナノメートル)とバンド1(420〜500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当てカラー合成しました。この組合せでは、肉眼で見たのと同じ色合いとなり、次のように見えています。
(図2、3) |