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地球が見える 2008年

チリ南部アラウカニアの火山と氷河

図1 チリ南部ラ・アラウカニア州を縦走するアンデス山脈
(Google Earthで見るチリ・アラウカニア (kmz形式、4.03MB、低解像度版))
図1は、チリ共和国南部のラ・アラウカニア州を縦走するアンデス山脈の中でも火山活動が活発な地域を、2006年9月17日に衛星「だいち」で観測した画像です。画像の北から南に、ロンキメイ火山、シエラネバダ火山、ジャイマ(Llaima)火山、ソジプジ(Sollipulli)火山と、噴火口を氷河で埋め尽くした山並みが白く連なって見えます。
ロンキメイ火山は、首都サンチアゴから約630km南に位置し、標高2,865m、火口の直径700mの広い頂上をもつ円錐形の成層火山で、最近では1990年に噴火しています。 シエラネバダ火山(標高2,554m)は、最後に噴火したのが何時かはわかっていませんが、活動を再開する可能性もある火山です。
図右では北から南へと湖沼地帯が広がり、ビオビオ川の水源グァレトゥエ湖、アルゼンチンとの国境の街があるイカルマ湖、更にアルゼンチン側のモケウエ湖、アルミネ湖へと続いています。

図2 噴火前後のジャイマ火山
図2のジャイマ火山(標高3,125m)は二つの山頂を持ち、大きい方の火口の直径は350mで、チリ国内では最大級の活火山の一つです。1994年以来13年ぶりに今年の元旦(2008年1月1日)に噴火した後、活発な活動が続き、一時は700人が避難し、立ち入りが規制される火山災害に見舞われました。最近では2月5日にも噴火しています。図2左は噴火前の2006年9月17日のジャイマ火山画像を、また右は噴火後の2月22日の画像を示しています。前者の観測時期は冬季なので白い雪と氷に広く覆われています。一方、後者の観測時期は夏季なので、雪氷の分布は山頂から中腹にまばらに見えます。噴火のあった大きい方の火口付近には氷河は見られず、火山ガスの噴気が続く南西側の低い方の山頂付近には氷河が残っている様子が分かります。
ジャイマ火山とシエラネバダ火山の二つの火山に挟まれた裾野には、風光明媚な小さな湖、コンギジオ湖とベルデ湖が画像では青黒く映っています。この辺りはコンギジオ国立公園に位置します。

図3 氷で覆われたソジプジ火山のカルデラ
図3はソジプジ火山の拡大図です。ソジプジ火山は、標高2,282mでこの辺りでは低く山容はあまり目立ちませんが、短径3.5km、長径5kmの大きなカルデラは氷河でいっぱいに埋め尽くされ、宇宙から見ると一際目を引きます。現在は休眠中の火山で、最後に噴火したのは3,000年前と言われています。カルデラ内の氷の厚さは最大で650mにも達し、容量はおよそ6km3と推定されています。カルデラの南西縁に直径1kmの火口が見られますが、これも氷で覆われています。
もし、このソジプジ火山がジャイマ火山のように噴火した場合には、融けた氷河の水が下流域に大量に流れだし、大洪水を引き起こすことが危惧されています。



観測画像について:


(図1〜図3、図をクリックすると2段階で拡大します)
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)
観測日時: 2006年9月17日14時48分頃(世界標準時) (図1、図2左、図3)
2008年2月22日14時50分頃(世界標準時)(図2右)
地上分解能: 10m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
AVNIR-2は、4つのバンドで地上を観測します。図1、2左および3はAVNIR-2の、バンド1 (420〜500ナノメートル)、バンド2 (520〜600ナノメートル)とバンド3 (610〜690ナノメートル)を青、緑、赤色に割り当てカラー合成した画像を「色相(Hue)」、「彩度(Saturation)」、「明度(Intensity)」に変換(HSI変換)し、明度をバンド4 (760〜890ナノメートル)画像で置き換えて再合成したものです。通常のカラー画像では反射光の強さのため真っ白に写る雪や氷を見やすくすることができます。この画像では、肉眼で見たのと同じ様な色合いとなり、次のように見えています。

暗緑色: 森林
明緑色: 草地
暗い青: 水域
薄茶色: 裸地
白: 雪、氷
黒: データのないところ

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
アタカマ高地の電波天文台群
フィリピン、ピナツボ山噴火後15年間の変遷
ワシントン州セント・へレンズ山を立体視
地球が見える 陸地・地形
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画像:ロケットの情報を掲載 ロケットナビゲーター
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
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