ページの先頭です。
本文へジャンプする。
ここからサイト内共通メニューです。
サイト内共通メニューを読み飛ばす。
サイト内共通メニューここまで。
ここから本文です。

地球が見える 2007年

由布姫(ゆうひめ)ゆかりの地 信州諏訪

図1 諏訪周辺
(Google Earthで見る諏訪 (kmz形式、3.97MB、低解像度版))
全体画像
図1は2007年6月に捉えた諏訪周辺の画像です。日本のほぼ中央に位置する諏訪盆地は四囲を八ヶ岳連峰と南アルプス山系に囲まれた断層盆地で、2007年度NHK大河ドラマ「風林火山」のヒロイン由布姫誕生の地です。画像中央の四角い湖は天竜川の水源にもなっている諏訪湖で、周囲は約17km、最大深度は7.6mです。約20万年前、中期更新世末期(約70万年前)から後期更新世(約15 万年前)にかけて、大地溝帯(フォッサマグナ)と中央構造線(日本で最大規模の関東から九州まで約1,000キロメートルに渡る断層)の地殻変動で諏訪盆地ができました。その中央の窪地に水が溜まりこの様な断層湖が形成されたのです。冬季は氷結し、氷が割れ目の上に盛り上がる御神渡り(おみわたり)が有名です。諏訪湖は標高(759m)が高いので平均気温が低く、さらに周囲を山に囲まれた盆地になっているため10℃以上もの温度差が生じます。その気温の変化に合わせて諏訪湖の氷に変化が現れるのです。
諏訪湖南(下)側の守屋山周辺では、南西(左下)から延びる中央構造線が北西(左上)から南東(右下)に延びる糸魚川−静岡構造線と交差し、杖突峠付近で途切れています。また諏訪盆地に面する北東面は急斜面の断層崖です。諏訪湖北東(右上)側には標高1,500m〜1,900mでおだやかな起伏が続く霧ヶ峰高原があります。旧石器時代は日本の黒曜石文化の中心地として栄え、中世になると源氏の武将が全国から集い、狩りや、騎射の技比べに興じました。また明治時代になると美しい花の咲き乱れる景勝の地として知られるようになりました。特に北側に位置する『八島ヶ原湿原』は全国でも稀な高層湿原であることから、昭和14年に国の特別天然記念物に指定されました。
諏訪湖北西(左上)側の岡谷〜塩尻間には1983年当時最新鋭の工法を採用し開通した塩嶺トンネルがあります。これにより同区間の距離は従来の辰野経由に比べ27kmから11km に、所用時間も31分から8分に大幅に短縮されました。

図2 諏訪湖畔北西部(下諏訪)の拡大画像形

図3 諏訪湖畔南東部(上諏訪)の拡大画像

図4 諏訪湖畔南西部の拡大画像
図2〜4は諏訪湖周辺の拡大画像です。諏訪湖北西側(図2)が下諏訪、南東側(図3)が上諏訪です。中世以降東国一の軍神として全国に広がった諏訪大明神、諏訪大社は上諏訪側の上社(本宮、前宮)と下諏訪側の下社(秋宮、春宮)の二社四宮からなり、画像にも見ることが出来ます。大河ドラマ「風林火山」にも登場する武田信玄は戦の前には諏訪大社に必勝を祈願したと言われています。
長野県は全国有数の温泉県ですが、その中でも上諏訪は最大の温泉地です。諏訪湖畔には最高で50mも吹き上げる日本最大の間欠泉があり、またJR上諏訪駅構内には1986年(昭和61年)に温泉(足湯)が設置されました。中央自動車道の諏訪サービスエリアでは日本唯一のハイウェイ温泉が楽しめます。
諏訪湖畔に見える城跡は約400年前に築城され、「諏訪の浮城」と呼ばれ難攻不落を誇った高島城跡です。「風林火山」に登場する諏訪氏の居城は山城で約2km南東の桑原城跡、と約4km南東の上原城跡にありました。
諏訪湖南西部湖畔(図4)には小坂観音院があります。武田信玄に滅ぼされた諏訪の豪族諏訪頼重の娘、由布姫は仇敵信玄の側室に迎えられ、後に当主となる勝頼を産みます。その後由布姫は諏訪に戻され25才の短い生涯をここで過ごしました。諏訪湖には信玄の水中墓伝説があります。江戸時代に編纂された甲州流軍学書「甲陽軍艦」によると信玄は自分の死後遺体は甲冑を着せて諏訪湖に沈めるよう遺言したとされています。実際1986年にはソナーによる湖底地形調査が行われました。このとき湖底に一辺25mの菱形の物体が発見され、当時は信玄の水中墓ではないかと話題になりました。
地学的に複雑な地形を持つここ信州諏訪には、私たちをときめかす歴史ロマンが息づいています。



観測画像について:


(図1〜図4、全体画像、図をクリックすると二段階で拡大します)
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: パンクロマチック立体視センサ(PRISM)及び高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)
観測日時: 2006年6月3日10時38分頃(日本標準時)(PRISM)
2007年6月6日10時41分頃(日本標準時)(AVNIR-2)
地上分解能: 2.5m(PRISM)、10m(AVNIR-2)
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
PRISMは地表を520〜770ナノメートル(10億分の1メートル)の可視域から近赤外域の1バンドで観測する光学センサです。得られる画像は白黒画像です。前方、直下、後方の観測を同時に行いますが、ここでは直下視の画像を使っています。
AVNIR-2は、衛星進行方向に直交する方向に観測領域を変更するポインティング機能を持っていて、4つのバンドで地上を観測します。このうち、バンド1 (420〜500 ナノメートル)、バンド2(520〜600ナノメートル)とバンド3(610〜690ナノメートル)を青、緑、赤色に割り当てカラー合成したAVNIR-2 画像を「色相(Hue)」、「彩度(Saturation)」、「明度(Intensity)」に変換(HSI 変換)し、明度をPRISM 画像で置き換えて再合成することで見かけ上、地上分解能2.5mのカラー画像を作成することができます。
図はこのように高分解能の白黒画像と低分解能のカラー画像を組み合わせて合成された高分解能のカラー画像、つまりパンシャープン画像です。この組合せでは、肉眼で見たのと同じような色合いとなり、次のように見えています。

黄土色、茶色: 裸地
緑色: 森林
青っぽい灰色: 市街地、道路
濃紺: 水面
白:

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
地球が見える 陸地・地形
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
画像:ページTOP