地球が見える 2007年
2007 ラニーニャの夏
気象庁は2007年6月11日にエルニーニョ監視速報第177号において「現在、ラニーニャ現象が発生しているとみられ、秋まで続く可能性が高い。」と発表しました。 エルニーニョ、ラニーニャの開始および終息は当「地球が見える」でも度々報告しております。南米ペルー沖の海面水温は数年周期で変動していることが以前から知られており、それ自体は異常現象ではありません。しかし、熱帯のみならず世界中の気候に大きな影響を与えていることから異常気象の原因のひとつと考える人もいます。
一般に、ラニーニャが発生する時は季節の特徴を強調する傾向があります。つまり、ラニーニャの夏は日本付近では猛暑となりやすいと言われています。 もしそのとおりになれば、気象庁が今年から使い始めた言葉である「猛暑日」(最高気温35℃以上の日のこと)を聞く機会が増えると思います。そうすると、この「猛暑日」という聞き慣れない言葉に対して違和感を覚えなくなる日が意外に早く来るかもしれません。
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