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地球が見える 2007年

10年後の天使の都、バンコク

図1 バンコクとその周辺
(全体画像)
(Google Earthで見るバンコク (kmz形式、1.82MB、低解像度版))
図1は陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2 型(AVNIR-2)が2006年12月に捉えたバンコク周辺の画像です。画像中央の灰色の部分がタイ王国の首都バンコクの市街地で、周囲の緑色や茶色の部分には田畑が広がっています。画像を上(北)から下(南)に向かって蛇行する黒い帯がチャオプラヤー川です。画像上方にはバンコク国際空港(ドン・ムアン空港)、右下には2006年9月に開港した新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)があります。新空港の旅客ターミナルビルの総床面積は世界一(563,000m2)で、敷地面積約32.4km2 はドン・ムアン空港の5倍、成田国際空港の約3倍の広さを誇り、ここには東南アジアのハブ空港として、また観光国タイの表玄関として世界中から航空路線が集まっています。なお、スワンナプームとは「黄金の土地」の意味で、今年で即位60年を迎えられたプミポン国王陛下が命名されました。バンコクは世界有数の交通渋滞で知られ、その緩和のため高速道路、高架鉄道、地下鉄が整備され、さらなる路線の建設も進められています。

図2 10年前のバンコク周辺
図2は地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)搭載の高性能可視近赤外放射計(AVNIR)が1997年1月に捉えたバンコク周辺の画像です。図1と図2を比べると、この10年の間にバンコクがどのように変化したかがわかります。図2右側の白い線は建設中の高速道路ですが、図1ではそれほど白く見えません。これは建設中の道路は土砂が露出して白く見えるためです。画像右側の農地では図2より図1の方が茶色の部分が多く見えますが、これは季節が若干異なるため作物の生育状況が違っているためと考えられます。市街地域では図1に小さな白い領域が多く点在していますが、新しいビルなどが建設されたものと考えられます。
なお、新旧画像は合成表示や差分処理を行うことで変化を強調することができます。

(1997年1月) (2006年12月)
図3 現在の新空港周辺とその10年前
図3はスワンナプーム新空港の現在と10年前の画像です。新空港の建設計画は以前からあって、1973年に用地買収が完了したそうですが、その後さまざまな事情で着工が2002 年1 月にずれ込んだため、10年前の画像では建設予定地が田畑として使われ、周囲と比べて開発から取り残されているように見えます。

(1997年1月) (2006年12月)
図4 現在の高速道路とその10年前
図4はスワンナプーム国際空港北西に位置する高速道路のインターチェンジで、東西に走るバンコク-チョンブリ・モーターウェイと南北に走る東部外環状道路が交差しています。10年前の画像では道路が明るいうす茶色で、所々とぎれていることから建設中であったことがわかります。現在では舗装され明るい灰色の道路はすでに利用されています。

(1997年1月) (2006年12月)
図5 この10年間に整備された道路網
図5はバンコク北西の高速道路の一部です。画像左側には外環状道路、画像下側にはラッタナ-ティベト道路が建設され、画像上側には建設中の道路を見ることができます。10年前の画像にはバンコクに向かう放射状の道路網は見当たりません。新旧画像を比較すると開発の進み具合が明らかになります。

(1997年1月) (2006年12月)
図6 スカイトレインの建設
バンコク市街に建設された高架鉄道BTS(Bangkok Mass Transit System 、通称スカイトレイン)は1999年12月に開通しました。現在は北部と東部を結ぶスクムウィット線と南部のシーロム線が運営されています。図6 は市街地の拡大図で、2006年の画像では道路に沿ってスカイトレインの駅を見分けることができます。
BTS や地下鉄が開通したバンコクですが、交通事情が緩和されたとは言えないようです。道路面積が狭く、朝夕のみならず昼間も交通渋滞は依然としてひどい現状だそうです。なお、日本はタイの交通渋滞緩和に対して大きな寄与をしています。政府開発援助(ODA) を通して高速道路整備事業に協力しているほか、新空港や地下鉄の建設にも協力してきました。



観測画像について:
(図1、図3〜6の右図および全体画像)
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計2 型(AVNIR-2)
観測日時: 2006年12月12日03時45分頃(世界標準時)
地上分解能: 10m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
AVNIR-2 は4つのバンドで地上を観測します。通常は、このうちバンド3(610〜690ナノメートル)、バンド2(520〜600ナノメートル)、バンド1(420〜500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当ててカラー合成するので、肉眼で見たのと同じような色合いとなり、次のように見えています。
深緑: 森林
緑または薄緑: 草地、畑地、水田、ゴルフ場またはエビの養殖場
茶色または黄色: 枯れた草地または刈り取られた畑地や水田
灰色: 市街地、道路、運河
白: 雲、道路、滑走路、建物、または裸地
黒、青、褐色: 澄んだ水面、データのないところ

(図2、図3〜6の左図)
観測衛星: 地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計(AVNIR)
観測日時: 1997年1月10日04時09分頃(世界標準時)
地上分解能: 16m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
AVNIR の4 つの観測バンドのうち、バンド3(610 〜 690 ナノメートル)、バンド2(520 〜 600ナノメートル)、バンド1(420 〜 500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当ててカラー合成し、肉眼で見たのと同じような色合いとしています。

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
発展を続ける天使の都:バンコク
地球が見える 陸地・地形
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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