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地球が見える 2005年

月面クレータ? −シベリア、コンデール山−

図1 オホーツク海とコンデール山の位置関係
図1はシベリアのうち、オホーツク海北西部に面した地域を2003年4月に捉えたGLI画像です。図の右下にはまだ流氷が残っています。沿岸域には雪を被った険しいジュグジュル山脈があります。この山脈のためにマヤ川はオホーツク海に注ぐことができず、北の方に流れて、アルダン川、さらにレナ川に合流して北極海に注いでいます。図の左には月面クレータのようなコンデール山が見えています。コンデール山はロシア極東の中心都市、ハバロフスクから北へ約1,200 km、極寒の地、ヤクーツクから南東に約500 kmのところに位置しています。

図2 コンデール山とその周辺
図2はAVNIRが1997年1月に捉えたコンデール山とその周辺です。コンデール山は雪に覆われ白く見えており、周辺は森林に覆われた比較的なだらかな山岳地帯になっています。コンデール山の外輪山の北側は途切れていて、そこから川が流れ出ています。太陽光は南東(右下)から当たっているので、北西(左上)側に陰ができています。右下のスケールバーと比べると、外輪山の稜線の直径は約9 kmで、裾野を含めた直径は14〜18 kmあることが分かります。詳しい地図によると、最も高いところは標高1,256 mで、麓(ふもと)からの高さは約350 mあります。

図3 コンデール山の拡大図
(上下逆さの画像はこちら)
図3は図2の部分拡大図です。コンデール山の内側の低くて平らなところの表面はざらざらしており、氷河のように見えます。外輪山の途切れたところの紫がかった部分は氷河湖かもしれません。コンデール山の北側から北西方向に延びる川の近くには複数の道路が見えます。ここには1989年に発見されたプラチナと金の鉱床があるので、その鉱山につながる道路だと考えられます。特にプラチナの埋蔵量はロシアで2番目に大きいそうです。

なお、コンデール山は、隕石などの衝突によってできた衝突クレータなのか、あるいは古い火山なのか、その成因についてはまだよく分かっていません。カナダのニュー・ブルンズウィック大学が運営している地球衝突データベースには、まだ掲載されていません。

また、私たちは普段、上から光が当たる状況に慣れているので、錯覚のためにコンデール山の内側が台地状に盛り上がって見えるかもしれません。その場合は、上下逆さの画像をご覧ください。外輪山が盛り上がって、内側がへこんで見えると思います。



観測画像について:
(図1)
観測衛星: 環境観測技術衛星「みどりII」(ADEOS-II)
観測センサ: グローバルイメージャ(GLI)
観測日時: 2003年4月6日
地上分解能: 250 m
地図投影法: メルカトール
特殊なチャンネルの組み合わせで、短波長赤外域の2210ナノメートル(チャンネル29)、近赤外域の825ナノメートル(チャンネル23)、可視光の545ナノメートル(チャンネル21)の観測データに、それぞれ赤、緑、青色を割り当てて合成した画像です。このため、次のように見えています。
緑:植生
黒〜暗い青:
赤、茶色、ピンク:沙漠〜普通の土壌および焼跡(非植生)
白から青:雪や氷

(図2及び図3)
観測衛星: 地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計(AVNIR)
観測日時: 1997年1月22日
地上分解能: 16 m
地図投影法: UTM
AVNIRの 4つの観測バンドのうち、可視域の610〜690ナノメートル(バンド3)、近赤外域の760 〜890ナノメートル(バンド4)、可視域の420 〜500ナノメートル(バンド1 )のデータにそれぞれ赤、緑、青色を割り当てたカラー合成画像です。この組合せでは、肉眼で見たのと同じような色合いで植生を強調した画像となり、次のように見えています。なお、元画像の分解能は16 mです。
緑:森林、草地
灰色:雪、河原、道路
白:雪、氷
黒:水面、濃い陰

関連サイト:
北欧の衝突クレータ
サハラ沙漠の円形農場と衝突クレータ
衝突クレータを記憶する楯状地:カナダ、ラブラドル半島
地球史を物語る赤い大陸:西オーストラリア

本文ここまで。
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