地球が見える 2005年
日本に接近する台風11号(マーワー)
図1は、8月24日13時2分(日本時間)、アメリカの地球観測衛星Aquaに搭載されたMODISが捉えた台風11号(マーワー)です。台風の周りに雲が広がっていることがよくわかります。 図2は、ほぼ同時刻に同衛星搭載のAMSR-Eが捉えた台風11号です。 海面の青色が濃い部分は、大気中に水蒸気を多く含んでいることを表わしていて、黄色い部分は、発達した雲を表わしています。図2では、発達した雲が極端に東側に偏っていることが分かります。 台風11号は日本に接近中で、25日夕方から26日はじめに関東から近畿にかけて最も接近する見込みです。台風11号は進路にあたる海域の海面水温(*)が高いため、強い勢力を保っています。また、偏西風や太平洋高気圧の影響でゆっくりとした速度で進んでいるため、今後の状況に注意が必要です。 (*)海面水温については、AMSR-E黒潮モニターと、TRMMの海面水温(3日間平均)をご覧ください。
関連サイト: JAXA/EORC台風データベース TRMM台風速報 AMSR-E台風速報 AMSR-E今日の一枚 MODIS準リアルタイム画像 付録: 台風11号の名前「マーワー(Mawar)」は、マレーシア語で「ばら」を意味します。平成12年に始まった台風のアジア名は、北西太平洋域の加盟14カ国から提案された、140個の名前のセットです。「マーワー」はその134番目にあたります。 台風の名前に関する詳細はこちら |