GPM
10th
Anniversary
全球降水観測(GPM)計画主衛星は
2024年2月28日で10年を迎えました。
GPMの歴史をご紹介致します。
全球降水観測(GPM)計画主衛星は
2024年2月28日で10年を迎えました。
GPMの歴史をご紹介致します。
凡例
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TRMM
TRMMとはGPMの先代となる日米共同プロジェクトで、地球全体の降雨量のうち約3分の2を占める熱帯の降雨を観測する目的で運用されました。
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GPMとは日米主導の国際的な協力体制で進めている計画で、複数の衛星データを利用し、地球全体にわたる高頻度・高精度の雨観測を行っています。
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May.2002「第2回全球降水観測(GPM)計画
国際ワークショップ」開催
Sep.2004「第2回TRMM国際科学会議」開催
Jul.2009GPMの開発及び運用活動に関する
Sep.2011GPM計画の二周波降水レーダ
Feb.2012DPRを報道機関に公開
Mar.2012DPRをNASAに引き渡し
May.2012GPM主衛星へのDPR取り付け完了
Nov.2013GPM主衛星がNASAから日本に到着
Nov.2013GPM主衛星が種子島宇宙センターに到着
Dec.2013H-IIAロケット23号機による
GPM主衛星の打ち上げが決定
DPRとは GPM主衛星に搭載されている二周波降水レーダです。熱帯の強い雨から高緯度の弱い降雪までの降水量を高精度で観測することが可能です。
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GPM主衛星とは日米共同開発の衛星で、日本開発の二周波降水レーダ(DPR)、米国開発のGPMマイクロ波放射計(GMI)の、二つの観測装置を搭載しています。
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GPM主衛星
GSMaPとはGSMaP(衛星全球降雨マップ)とは、GPM主衛星に搭載された二周波降水レーダ(DPR)を中心に、複数の降水を観測する衛星や静止気象衛星を組み合わせて開発した全球の高精度高分解能降水マップです。
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Feb.2014GPM主衛星打ち上げ成功
Mar.2014GPM主衛星の初画像公開
Jun.2014GPMが捉えた2014年6月の梅雨前線
Jun.2014GPMマイクロ波放射計のL1データ公開
Sep.2014GPM-GSMaPデータ(G-Portal)公開
Oct.2014TRMM/PR後期運用終了
Oct.2014GPM準リアルタイムモニタページ公開
Nov.2014GSMaPのバージョンアップ(03C)
Feb.2015GPM主衛星の打ち上げ1周年
Mar.2015GSMaPのバージョンアップ(03D)
Apr.2015GPM主衛星搭載の
Apr.2015GSMaPのバージョンアップ(03E)
Jun.2015TRMM衛星が南インド洋上空で大気圏突入、
Aug.2015TRMM/PR潜熱プロダクトの
しずく(GCOM-W)
GSMaPに
関わる衛星①
「しずく(GCOM-W)」日本の水循環変動観測衛星で、2012年に打ち上げられました。
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Aug.2015NICT 井口俊夫フェローが
Sep.2015秋雨前線に伴う大雨
Sep.2015GSMaP再解析版、その雨量計補正版の公開
Nov.2015「世界の雨分布リアルタイム」
Nov.2015観測史上最大に迫る
Dec.2015GSMaPのバージョンアップ(03F)
Jan.2016東日本の大雪
Feb.2016GPM主衛星の打ち上げ2周年
Mar.2016GPM標準プロダクト(V04)のリリース開始
Mar.2016GPM主衛星観測データの
Apr.2016GSMaP再解析版(V6アルゴリズム)の公開
Apr.2016GSMaPメンバーが
GSMaPに関わる衛星②
「ひまわり」 日本の静止気象衛星です。現在本運用中のひまわり9号は2016年に打ち上げられました。
気象・防災分野への貢献 GPMは多くの気象現象、災害を観測し、気象予報や洪水予測に役立てられてきました。雨雲マークのついた項目は気象現象・災害観測の事例です。
Apr.2016「世界の雨分布リアルタイム 小笠原諸島版」公開
May.2016GPM GMI L2/L3(GPROF)プロダクトのバージョンアップ(V04A)
Jun.2016ヨーロッパ北部での大雨
Jun.2016平成28年度梅雨前線豪雨
Dec.2016オーストラリアでの豪雨
Jan.2017タイでの大雨
Jan.2017GPM(V04)プロダクトのリリース開始
Jan.2017GSMaP(V7アルゴリズム)プロダクトのリリース開始
Feb.2017「世界の雨分布リアルタイム マーシャル諸島版」公開
Feb.2017GPM主衛星の打ち上げ3周年
Mar.2017GSMaPのバージョンアップ(04B)
Mar.2017GSMaPのバージョンアップ(04C)
Apr.2017GPM主衛星が定常運用期間を終了、後期運用開始
Apr.2017GSMaPのバージョンアップ(04D)
May.2017GPM標準プロダクト(V5)のリリース開始
Jun.2017バングラデシュでの大雨
Aug.2017「GSMaP理研ナウキャスト」
ウェブサイト公開
Jul.2017九州北部豪雨
Oct.2017GSMaPのバージョンアップ(04E)
Nov.2017インドネシアでの大雨
Nov.2017平成29年度全球降水観測(GPM)計画
Feb.2018GPM主衛星の打ち上げ4周年
Mar.2018京都大学 重尚一准教授が
2018年度日本気象学会賞を受賞
May.2018GPM標準プロダクト(V05B)のリリース開始
May.2018GSMaPのバージョンアップ(04F)
May.2018Ka帯降水レーダ(KaPR)のスキャンパターン変更
Jun.2018JAXAとインド宇宙研究機関(ISRO)、
Jul.2018平成30年7月豪雨
Jul.2018台風8号降水の三次元分布を観測
Oct.2018GPM標準プロダクト(V06)のリリース開始
Nov.2018「世界の気象リアルタイム」公開
Dec.2018地球観測衛星による
Feb.2019GPM主衛星の打ち上げ5周年
Mar.2019GSMaPの活用に向け、
May.2019GSMaPのバージョンアップ(04G)
Jun.2019名古屋大学
Jun.2019GSMaP_NOWの
Jul.2019梅雨前線による九州地方の大雨
Aug.2019進路予測が難しかった台風10号
Aug.2019九州北部地方の豪雨と洪水
GSMaP
海外農業分野での利活用 GSMaPは気象・防災分野での利用事例が多くありますが、近年、農業分野においても、作物の生育判断に重要な基本情報として降水データの利用が拡がっています。
詳しくはこちら
Sep.2019オーストラリアの
Dec.2019フィリピンでの台風Kammuri
Dec.2019JAXAと気象庁の共同研究成果
Feb.2020GPM主衛星の打ち上げ6周年
Mar.2020GSMaPの統計プロダクト
Apr.2020インタビュー:
Jun.2020GPM DPR Level 2 & Level 3 Experimental product(V06X)リリース
Jul.2020GPM潜熱プロダクトのバージョンアップ(06B)
Jul.2020令和2年7月豪雨
Jul.2020九州地方での線上降水帯
Aug.2020大阪大学 牛尾知雄教授が
Aug.2020リアルタイム降水予報
Sep.2020雨粒の大きさの世界的分布と
Oct.2020GSMaPが
Nov.2020台風によるフィリピンやベトナムの大雨
Feb.2021GSMaPが洪水予測に大きく貢献し
キンタナール賞を受賞
Feb.2021GPM主衛星の打ち上げ7周年
Mar.2021「世界の雨分布統計」に3日降水量を追加
Jun.2021日本中の河川をモニタリングする
「Today’s Earth ? Japan」、氾濫の危険を30時間以上前に予測
Jul.2021ドイツやベルギーでの豪雨
Jul.2021梅雨前線による東海・関東南部で発生した大雨
Jul.2021Scientific Reports電子版に
Aug.2021GPM/DPRとGSMaPが
Dec.2021GSMaP アルゴリズムバージョンアップ(V8)
Dec.2021GPM標準プロダクト(V07A)のリリース開始
Dec.2021フィリピンに被害をもたらした台風Rai
Jan.2022「予測データ活用型流域治水」の
宇宙からの降水観測の
さまざまな利用事例 TRMM/GPM/GSMaPの降水観測は、気象・防災・農業のみならず、再生可能エネルギー、教育、公衆衛生といった幅広い分野で活用されています。
TRMM/GPM/GSMaP
利用事例集
GSMaPに関わる衛星③
「GOES」 1975年から続くアメリカの静止気象衛星シリーズです。NASAが開発と打上げを担当し、アメリカ海洋大気庁(NOAA)によって運用されています。
Feb.2022GPM主衛星の打ち上げ8周年
Jun.2022「JAXA線状降水帯集中観測モニタ」
Jul.2022埼玉県での記録的な大雨
Aug.2022北海道・東北・北陸地方での
Aug.2022複雑な経路をとって南西諸島に襲来した
GSMaPに関わる衛星④
「Meteosat」 ヨーロッパの気象観測を目的とした欧州宇宙機関 (ESA) と欧州気象衛星開発機構 (EUMETSAT) の1983年から始まった共同ミッションです。最新のMTG-I1衛星は2022年12月に打ち上げられました。
Feb.2023GPM主衛星の打ち上げ9周年
Mar.2023「Tackling Extreme Precipitation Events Workshop -Indo-Pacific region-」開催
Apr.2023東京大学 高薮縁教授が令和5年度 科学技術分野の
Apr.2023国立研究開発法人情報通信研究機構
Jun.20236月2日に発生した線状降水帯の観測
Jul.2023熊本での激しい雨の観測
Jul.2023GPM標準プロダクト(V07B)のリリース開始
Jul.2023GSMaP再解析版(V8アルゴリズム)を公開
Jul.2023沖理子 地球観測研究センター長が
きれいなオーロラは
衛星の天敵!?
GPMの危機を救え!2023年11月に行われたGPM主衛星の高度変更と、オーロラとの意外な関係についてやさしく説明しています。
Oct.2023東京大学 高薮縁教授が
Oct.2023衛星からみるアマゾン川流域の干ばつ:
Nov.2023ミッション期間延長のため
GPM主衛星の高度を変更
Nov.2023東京大学 高薮縁教授が
The Joanne Simpson Tropical Meteorology Research Award を受賞
Jan.2024GPM/DPR準リアルタイムプロダクト(07X)の
Feb.2024GPM主衛星の打ち上げ10周年
PMM
GPMの次世代として開発中の降水レーダ衛星です。
レーダ感度向上により雪や弱い雨の検知、ドップラー速度観測による雨粒の上昇・落下速度の把握等が可能に。
2028年度の打ち上げ予定。
お楽しみに!
2014年2月28日午前3時37分に
種子島宇宙センターで
GPM主衛星が打ち上げられてから、
2024年2月28日で10年を迎えました!
設計寿命3年2か月を超え、
今も元気に世界の雨を観測しています。
先代のTRMM衛星と同様、長く活躍してくれることを関係者一同願っております。
© JAXA EORC