JAXA 線状降水帯集中観測モニタ

JAXA線状降水帯集中観測モニタについて

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年5月に気象庁気象研究所(気象研)の「線状降水帯の機構解明及び予測技術向上に資する研究の推進に関する協定」に参加しました。

2023年5月から、JAXA、気象研、東海大学の共同研究「全球降水観測計画(GPM)等の衛星データと地上観測測器による線状降水帯の機構解明に関する研究」に基づき、東海大学熊本キャンパスにおいて、GPM 地上観測測器(マイクロレインレーダとディスドロメータ)を用いて、線状降水帯を構成する降水系内部の降水粒子を観測しています。

さらにJAXAは、東海大学熊本キャンパスで観測している地上観測測器の観測データとJAXAの地球観測衛星プロダクト(GPM、しずく、しきさい等)を、気象研が運用する線状降水帯データベースに提供しています。

  • 本ホームページでは「JAXA線状降水帯集中観測モニタ」として、JAXAの地球観測衛星プロダクトと東海大学熊本キャンパスで観測している地上観測測器の観測画像を公開します(図1)。本ホームページでは、長崎大学とJAXAが協力して長崎大学で設置している地上観測測器による観測データの観測画像も公開します。

    なお、2022年5月から10月まで、JAXAと気象研の共同研究に基づき、熊本地方気象台において、GPM 地上観測測器(マイクロレインレーダとディスドロメータ)を用いた集中観測を実施しました。JAXA線状降水帯集中観測モニタは本データの観測画像も提供しています。

    これらの、集中観測データや地球観測衛星プロダクトを、気象研や協定に参加する大学・研究機関と共有し、線状降水帯の内部構造や環境場に関する解析を行い、連携の下、線状降水帯のメカニズム解明研究の推進を通じて、予測精度の向上に貢献します。

  • JAXA線状降水帯集中観測モニタの概要

    図1:JAXA線状降水帯集中観測モニタの概要