Pi-SARhome

データについて

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  掲載データの内容 航空機搭載多周波・多偏波合成開口レーダ(Pi-SAR:Polarimetric and Interferometric Synthetic Aperture Radar)の Lバンドブラウズデータ集(1997〜2004年)です。
画像は、JAXA/EORCのSIGMA-SARプロセッサーを用いて作成し、HH偏波に赤、HV偏波に緑、VV偏波に青の色付けをしたRGB合成画像としております。 掲載している画像は全て分解能を落とし、JPEGで保存しています。
データプロダクト 表に示す5種類のプロダクトを提供します。使用するSAR処理ソフトウェアとして、JAXA/EORCのSIGMA-SARとNEC航空宇宙システムのNEC-SARを用意しています。すべて、4偏波の複素・振幅データを提供しますが、両成果物共に苫小牧森林と三面コーナー反射鏡を用いて偏波校正と絶対値校正を行っております。
2004年以降は校正係数に少し変動が表れておりますので、正確なσ0を求めるには実験毎に決められた校正係数をご使用ください。(校正係数および後方散乱係数への変換
表 1
名称 内容 処理ソフト
ウェア
sar.comp1_HH(_HV,_VH,_VV)
(SLC)
シングルルック・コンプレックス画像。スラントレンジ画像であり、アジマス方向約50cm(速度に依存)、レンジ方向2.43mのピクセルスペーシングを有する。複素データであり、ポラリメトリック解析、校正情報を元に画像解析可能。 SIGMA-SAR
sar_Q16.dat_HH(_HV,_VH,_VV)
(AMP)
4ルック振幅画像、スラントレンジ(を基本とするが、グランドレンジ、地図投影も可)、4バンド画像、アジマス方向2.4m、レンジ方向約2.5mのピクセルスペーシングを有す。校正情報を元に画像解析可能 SIGMA-SAR
SSC シングルルック・コンプレックス画像。スラントレンジ画像であり、アジマス方向62.5cm、レンジ方向2.43mのピクセルスペーシングを有する。複素データであり、ポラリメトリック解析、校正情報を元に画像解析可能。 NEC-SAR
MGP マルチルック・コンプレックス画像。グランドレンジ画像であり、アジマス方向2.5m、レンジ方向2.5mのピクセルスペーシングを有する。複素データであり、ポラリメトリック解析、校正情報を元に画像解析可能。複素数はHH偏波の位相量が0°となるように規格化している。 NEC-SAR
MGAF MGPデータの振幅値を保存したもの NEC-SAR
注)全データ共にファイル名の末尾に"_C"が付加された場合、データが校正済みであることを示す。
データフォーマット

【SIGMA-SAR    
プロセッサ】

  • Single look complex : SLC。SLCのデータ並びはピクセル方向(x)にアジマス方向を、ライン方向(y)にレンジ方向をとる。データはI,Q,I,Q,,と並び、おのおの4バイトのIEEE表現をとる。現在処理に使用している計算機がインテル系であることから、データ並びはリトルエンディアンである。

    • 処理内容
      • レンジ圧縮
      • アジマス圧縮
    • 4byte+4byte複素数


    • SLCのデータ並び

      図1:(SLCのデータ並び)

      注)facter_m[ ]はSIGMA-SAR PRODUCTに付加される情報テーブル。
           factor_m[0]はファイルの1行目を指す。


  • Amplituda画像16ビット符号なしデータである、sarQ16.datは航空機進行方向をライン方向に、それと直行する方向をピクセル方向とする。SLCと異なる座標であるが、長大なパスの処理及び映像化に適している。SLCデータフォーマットは今後Amp画像と統一できるように変更の可能性がある。
    • 処理内容
      • SLCの4ルック平均化
      • 2バイト符号無整数


      sar.q16 データ並び

      図2:(sar.q16のデータ並び)
【NEC-SAR    
プロセッサ】
  • Single-look Slantrange Complex: SSC
    • 処理内容
      • レンジ圧縮
      • アジマス圧縮
    • 4byte+4byte複素数

SSC
  帯域幅 分解能 [m] ピクセル [m]
    Az 1 Sr 1 Az 2 Sr
L-SAR 50MHz 0.750 3.0 0.625 2.428
1窓関数無しの場合の理論値

  • Multi-look Groundrange Polarimetric: MGP
    • 処理内容
      • SSC画像から複素散乱行列の各成分を計算
      • ミューラー行列に変換後,マルチルック処理,散乱行列へ逆変換
      • スラントレンジ-グランドレンジ変換
    • 4byte+4byte複素数

MGA/MGP
  帯域幅 look数 分解能 [m] ピクセル [m]
      Az 1 Gr 1 2 Az Gr
L-SAR 50MHz 4look 3.0 3.5-8.8 2.50 2.50
1窓関数無しの場合の理論値
2入射角範囲 20-60 度

  • Multi-look Groundrange Amplitude: MGAF
    • 処理内容
      • SSC画像に対しマルチルック処理
      • スラントレンジ-グランドレンジ変換
      • 振幅計算
    • 4byte実数




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