ALOS-2/PALSAR-2 JAXA標準プロダクトの精度評価結果

EORCでは、国内外の校正サイトにおける観測データを用いて、定期的にPALSAR-2標準プロダクトの品質を評価し、校正係数等の評価・調整を行っています。以下に、標準プロダクトの評価結果と校正係数を示します。

更新情報

2019年10月17日:
  • 標準プロダクトの評価結果を更新しました。
2018年11月26日:
2018年8月9日:
2017年3月24日:
2016年10月19日:
  • 標準プロダクトの評価結果を更新しました。
  • 広域観測モードのビームW2について、初期校正以降に蓄積したデータの解析により校正サイト(アマゾン森林)における後方散乱係数が過小となっていることが判明したため、2016年9月28日7:00 UT以前に注文されたプロダクトの校正係数を、初期校正結果時点で公開していた数値-83.0 dBから-79.0 dBに修正しました。ご不便をおかけして申し訳ございませんが、ご注意をお願いいたします。

標準プロダクト評価結果

校正係数

標準プロダクトに格納される画素値は、以下の式を用いて後方散乱係数に変換できます。

  • 成果物の後方散乱係数への変換(1)
  • (L1.5, 2.1用)
  • 成果物の後方散乱係数への変換(2)
  • (L1.1用)

σ0: 後方散乱係数(シグマノートあるいはシグマゼロ)[単位:dB]
DN: 画素値
CF1, A: 校正係数 [単位: dB]

表1: 校正係数CF1とAの値(2017/03/28時点)
校正係数 値 [単位:dB]
CF1 -83.0
A 32.0
  • 過去の処理ソフトウェアバージョンにおける校正係数(CF1, A)の詳細は
    >> こちら (PDFファイル、22KB)
  • ※処理ソフトウェアのバージョンはAUIG-2登録ユーザログイン後、トップページお知らせの「処理ソフトウェアの更新」あるいはCEOSフォーマット各ファイルのファイルディスクリプタレコードのフィールドNo.12で確認できます。

PALSAR-2標準プロダクト利用上の注意

(2019年10月1日更新)

タイトル 内容
広域観測モードにおけるバースト照射タイミング修正による利用制約 2015年2月7日以前の広域観測モード観測データを用いる場合は、一部の観測時期のみ、干渉処理が有効。

参考:「PALSAR-2広域観測モード(ScanSAR)の干渉処理における有効データについて」(AUIG2内の「お知らせ」に表示)
https://www.eorc.jaxa.jp/ALOS-2/
calval/ScanSAR_Burst_Overlap_20150821_j.pdf
高分解能[10m]モード(ビームF2-6)における中心周波数修正による利用制約 ① 2015年5月31日までの観測データでは、ビームF2-6と広域観測モードの間の干渉処理が不可。
② 2015年6月1日の中心周波数変更前後のビームF2-6観測同士の干渉処理が不可。

参考:「高分解能[10m]モードのビームF2-6中心周波数の修正について」(AUIG2内の「お知らせ」に表示)
https://www.eorc.jaxa.jp/ALOS-2/
calval/AUIG2_CenterFrequency_20151127_j.pdf
広域観測モードにおける減衰量(ATT)設定による画質低下 2018年4月11日ATT設定修正以前の広域観測モード交差偏波の観測データでは、後方散乱強度の低い領域(海域など)に おいて黒つぶれやボケが生じる可能性がある。

参考:「広域観測モード(クロス偏波)のATT量変更について」(PDFファイル、350KB)
https://www.eorc.jaxa.jp/ALOS-2/
calval/PALSAR2_ScanSAR_ATT_change_201808_Ja.pdf
電離層の影響によるラジオメトリック性能およびジオメトリック性能の低下 電離層の全電子数密度(TEC)の変動により、後方散乱係数や画素位置が変化する可能性がある。 離れた2時期の画像を比較する場合には、後方散乱係数や画素位置が、一般的な精度範囲よりもばらつく可能性がある。

参考:”Isoguchi et al. (2019). Effect of Faraday Rotation on L-Band Ocean Normalized Radar Cross Section and Wind Speed Detection. IEEE Journal of Selected Topics in Applied Earth Observations and Remote Sensing.”
外来干渉波(RFI)による画質低下 地上からの干渉波は標準プロダクト作成時に除去しているが、外来干渉波が非常に強かったり 広帯域であったりする場合には、完全に除去しきれずにノイズとなって画像上に生じることがある。

参考:”Natsuaki et al. (2017). An autocorrelation-based radio frequency interference detection and removal method in azimuth-frequency domain for SAR image. IEEE Journal of Selected Topics in Applied Earth Observations and Remote Sensing.”

参考