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地球が見える 2011年

乾燥するヨーロッパの大地

ヨーロッパの土壌水分量平年対比と積雪域の分布(2011年5月1日〜20日)
ヨーロッパの土壌水分量平年対比と積雪域の分布(2011年5月1日〜20日)
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図1 ヨーロッパの土壌水分量平年対比と積雪域の分布(2011年5月1日〜20日)

 NASAの地球観測衛星Aquaには我が国が開発した改良型高性能マイクロ波放射計AMSR-Eが搭載されています。図1はAMSR-Eのデータを解析して得られた2011年5月1日から5月20日までのヨーロッパの土壌水分量を平年と比較した画像です。
図で黄色から赤になるほど平年と比べて乾燥している度合いが高いことを示しています。フランスからドイツ、ポーランドにかけて乾燥した大地が続いていますが、特にフランスは平年の半分以下です。本画像は農林水産省に提供され、海外食料需給レポート(2011年5月)で分析に利用されました。
なお灰色の部分はデータ処理上、土壌水分量の推定が困難な領域です。また積雪域はイタリアの一部にあります。

JAXAが開発し、NASAの地球観測衛星Aquaに搭載した世界最高性能のマイクロ波放射計。2002年の打上げ以来、継続して全世界のデータを取得し、海面水温、降雨、土壌水分、北極海の海氷などの観測に用いられています。

ヨーロッパの耕作地域の土壌水分量の変化
図2 ヨーロッパの耕作地域の土壌水分量の変化

 図2は、フランス、ドイツ、ポーランドの代表的な地域で、2010年4月から2011年5月までの土壌水分量の変化を示したものです。図中の黒い線は平年の値を示しています。各地域とも2011年の春頃より、土壌水分量が平年を下回っていることがわかります。特にフランスの2地域で減少が激しくなっています。なお2010年12月を中心にグラフが途切れていますが、これは積雪によりデータが測定できないためです。
 欧州の小麦の生産量は1.4億トンで世界の2割を、大麦の生産量は5千400万トンで世界の4割を占めています。また、なたねの生産量は2千万トンで世界の3分の1を占めています。今年に入ってからイギリス、フランス、ドイツにかけて極端に降水量が少なく、特にフランス北部では50年に1度ともいわれるほどの乾燥が続いています。このような乾燥した春の気候により、農産物の収穫量の減少が危惧されています。

G20農業大臣会合の開催

 6月22、23日にG20(米国、EU、日本をはじめとした20の国と地域の会合)として初めての農業大臣の会合がフランス・パリで開催される予定です。この会合では、この衛星データに見られるような気候変動に伴う異常気象などによる最近の国際的な食料価格の高騰を受け、食料の安全保障や食料価格の安定について議論されるとのことです。食料安全保障分野での地球観測衛星データの活用が期待されます。



観測画像について



観測衛星: 地球観測衛星Aqua(NASA)
観測センサ: 改良型高性能マイクロ波放射計AMSR-E (JAXA)
観測日時: 2011年5月1日〜2011年5月20日(図1)
2010年4月1日〜2011年5月20日(図2)
本文ここまで。
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