地球が見える 2006年
インド洋に近い世界一美しい街:西オーストラリア州パース
パース市は、街の中心である人口8万人ほどのシティオブパースと、フリーマントルやカニングなど、30を越える地方自治体(市町村)により構成された都市圏となっており、人口150万人を越えるオーストラリア第4の都市です。西オーストラリア州は、オーストラリアの1/3の面積を占めますが、州全体の人口が180万人程度なのでほとんどパースに住んでいると言えます。 図の左下のスワン川河口にある外港、フリーマントルは、インド洋に面した美しい港町で、1829年のパース入植時からの歴史を記録した多くの観光名所を有しています。1983年のアメリカズカップで優勝したときのヨットAustrariaIIや数百年前の難破船などの船舶を所蔵している海事博物館もあります。日本の歴代の南極観測船「宗谷」(1956〜1962)、「ふじ」(1965〜1983)及び「しらせ」(1983〜2008)の寄港地としても知られています。 このフリーマントルから北へインド洋に面して美しい白い砂浜が30 km近く延々と伸びているのが見えますが、ここはサンセットコーストとして美しい夕景色を見せてくれます。
パースは、1年を通じて穏やかな気候の地中海性気候に恵まれるとともに、世界一美しい街と言われ、近年、定年退職後の日本人移住者が増えているようです。日本では、2007年以降団塊の世代が大量に退職する見込みですので、ロングステイ先として候補の一つにされてはいかがでしょうか。ただ、パースは南極に近く、降り注ぐ紫外線の量は日本の数倍といわれています。特に、11月は南極のオゾンホールが最接近するので、日焼け止めは必須アイテムです。
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