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地球が見える 2006年

緑と水に囲まれたエメラルドシティ:ワシントン州、シアトル

(Google Earthで見るシアトル (kmz形式、1.77MB、低解像度版))
全体画像
図は陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)が2006年7月に捉えた米国ワシントン州シアトル周辺です。東側にワシントン湖が、、西側にエリオット湾があり、中心部以外は緑地の中を碁盤の目のように道路が東西南北の方向にぴったり合って延びていることが分かります。
画像中央が歴史的な建物と近代的な摩天楼が混在するシアトルの中心部、セントラルダウンタウンです。建物の陰は画像では黒く見えますが、この一体にはその黒い部分が多く見られ、大きな建物が建ち並んでいることが分かります。巨大なオブジェ「ハンマーを打つ男」が目印のシアトル美術館や、注文された魚を店員たちが放り投げてパス回しのようなパフォーマンスを行うパイク・プレイス・マーケットはここにあります。
ダウンタウンの西側(海側)、ウォーターフロントには公園、水族館、大劇場等いくつものアミューズメント施設のあるピア(埠頭)が並びます。ユニークな展示が並ぶシアトル水族館はここウォーターフロントパークにあります。
ダウンタウンの南側には大きなスポーツ施設があります。イチロー選手の所属するプロ野球メジャーリーグのシアトル・マリナーズはここセーフコフィールドを本拠地としています。またアメリカを代表するスポーツ、アメリカンフットボールのシアトル・シーホークスがその北側のクェストフィールドを本拠地としています。
ダウンタウンの北側は1962年に開催された国際博覧会(通称「万国博覧会」)の跡地に作られた総合公園シアトルセンターです。シアトルのシンボルの一つ、高さ184 m でタワーの上部にUFOの様な円盤が付いたスペースニードルを始め、多くの文化、娯楽施設が集まっています。
ダウンタウン北東に広がるキャピトルヒルには市民の休息地ボランティアパークやブルース・リーの墓があるレイクビュー墓地があります。画像の右側、ワシントン湖には2本の橋が見えますが、ともに世界でも珍しい浮き橋です。両端部は船の行き来ができるように水面より高く設計されています。画像の右上には1861年に創設され、今やワシントン州最大の大学であるワシントン大学があります。

全体画像を見るとシアトルは緑と水に囲まれた自然豊かな環境に恵まれていることが分かります。狭い海峡に守られたピュージェット湾は大陸氷河によって削られてできた天然の良港で、この辺りは一年を通して雨が多く、高緯度の割に温暖な気候です。
シアトルの中心部から北へ約50 kmのエベレットには、1960年台以降、ボーイング社の主力工場となっているエベレット工場があり、B-747(ジャンボ)、B-767など大型旅客機の組立が行われています。なお、ボーイング社の最初の組み立て工場(「赤い納屋」と呼ばれます。)は、シアトルの中心部から南へ数kmのキング・カウンティ国際空港の西隣にありました。さらにその数km南には、シアトル・タコマ国際空港が見えています。また、シアトルの中心部から東へ約20 kmのサマミッシュ湖の北端のレドモンドには、マイクロソフト社の本社があります。
画像には含まれていませんが、西にはUNESCOの世界遺産に登録された温帯雨林を持つオリンピック国立公園が、南東には日系移民の間でタコマ富士として親しまれるレーニエ山を中心とするマウントレーニエ国立公園が位置しています。



観測画像について:
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計2 型(AVNIR-2)
観測日時: 2006年7月2日19時38分頃(世界標準時)
地上分解能: 10 m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
 AVNIR-2 は4 つのバンドで地上を観測します。このうち、バンド3(610〜690ナノメートル)、バンド2(520〜600ナノメートル)とバンド1(420〜500ナノメートル)を赤、緑、青に割り当てカラー合成したので、肉眼で見たのと同じような色合いとなって、次のように見えています。

深緑色: 森林
緑色や黄土色: 草地、畑地
灰色: 市街地、道路
青、暗い緑青: 水面(海、湖、川)
白: 雪、霧 、建物の屋根
黒: データのないところ

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
地球が見える 陸地・地形

本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
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