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地球が見える 2006年

悠久の歴史を刻む国際交流都市、福岡

(Google Earthで見る福岡 (kmz形式、3.67MB、低解像度版))
全体画像
図は陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(AVNIR-2)が2006年5月に捉えた福岡市周辺です。中央には海の玄関口である博多港が見えます。白い一筋の航跡を残し中央埠頭に近づく高速フェリーが印象的です。博多湾と玄海灘を隔てる通称「海の中道」と呼ばれる砂洲の先端に繋がる島は国宝の「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印が発見されたことで有名な志賀島(しかのしま)です。湾の入り口には能古島(のこのじま)が浮かび、その配置の妙が博多を天然の良港としたことが一目で分かります。湾奥に一際明るく輝くのはアイランドシティという人工島です。港湾開発と自然環境の調和を図りながら21世紀の新しい街が創られています。

空の玄関口は福岡国際空港です。白く輝くターミナル、地上絵を思わせる滑走路が西日本最大の空港であることを物語っています。中心市街地から至近距離に位置し、アクセスに優れた日本一便利な空港として知られ、陸の玄関口である博多駅まで地下鉄で5分ほどです。市街の中心部を流れる那珂川の下流には中州があり、九州で最も賑やかな歓楽街として有名です。図中央の緑地帯は、周囲約2kmの大池のある大豪公園や、平和台陸上競技場、福岡城址公園が集合した公園地区で、福岡市民の憩いの場になっています。

大濠公園の左上の臨海地区には数々のエンターテインメント施設があります。反射率が高いために白黄色に輝く砂浜と砂の流出を防ぐ突堤が特徴的な人工海浜や、半球の屋根の一部が陽光を反射して白く光る福岡Yahoo!JAPANドーム(ヤフードーム)、浮き桟橋のあるヨットハーバーを見ることができます。ヤフードームはプロ野球パシフィック・リーグの福岡ソフトバンクホークスの本拠地となっています。図の左端にある美しい弓形の砂浜は生の松原(きのまつばら) 海水浴場で眺めの良い海水浴場として市民に愛されています。ここには鎌倉時代に築かれた元寇防塁が残っています。後背の松原は樹齢100年以上のクロマツ林です。

福岡市は、「福岡」と「博多」と二つの名前を持っています。「博多」は8世紀の奈良時代に登場し、1200年以上の歴史がある商人の町を代表する名前です。一方「福岡」は17世紀初頭の江戸時代に黒田長政がこの地の領主となり福岡城を築いたことに由来します。九州の北端に位置し、玄界灘を挟んで中国大陸・朝鮮半島と向かい合う地理的条件から古来国際交流の拠点として栄えてきました。福岡は、国宝の金印に刻印された紀元1世紀の奴国の時代から悠久の歴史を刻む国際交流都市です。



参照サイト:
金印について(福岡市博物館のサイト)

観測画像について:
観測衛星: 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)
観測センサ: 高性能可視近赤外放射計2 型(AVNIR-2)
観測日時: 2006年5月4 日11時38分頃(日本標準時間)
地上分解能: 10 m
地図投影法: UTM(ユニバーサル横メルカトール)
AVNIR-2 は4 つのバンドで地上を観測します。このうち、バンド1(420〜500ナノメートル)、バンド2(520〜600ナノメートル)とバンド3(610〜690ナノメートル)を青、緑、赤色に割り当て、カラー合成すると肉眼で見たのと同じような色合いとなります。画像には次のようなものが見えています。

深緑色: 森林
緑色や黄土色: 草地、畑地
青っぽい灰色: 市街地、道路
青、暗い緑青: 水面(海、川、池)
白: 雲 、建物の屋根
黒: データのないところ

図は通常と異なって、緑にバンド2 の値× 90%とバンド4 の値× 10%の和を割り当てるという工夫をしました。緑色がやや強調され鮮やかに見えています。

関連サイト:
ALOS 解析研究ページ
地球が見える 陸地・地形
本文ここまで。
画像:人工衛星の情報を掲載 サテライトナビゲーター
画像:衛星利用の情報を発信 衛星利用推進サイト
画像:衛星から見た地球のデータ集
画像:ページTOP