地球が見える 2006年
秋を迎えた南半球の港町、シドニー
ニュー・サウス・ウェールズ州の州都、シドニー市は、人口約430万人で、オーストラリア最大の都市で、ご覧のように非常に入り組んだ湾の両岸に発達した町です。この湾はジャクソン港(通称シドニー港)で、長さ19 km、面積55 km2で世界最大の天然の港です。図の中央下部にシドニー空港が見えており、2本の滑走路がボタニー湾に突き出していることが分かります。空港からダウンタウンまでは電車で15分程度の距離です。 シドニーでは、2000年に夏季オリンピックが開催されました。競技のほとんどはこの画像内の各所で開催されましたが、中でも開催の中心となったのが、郊外にあるシドニー五輪公園でした。この中の五輪スタジアムで開・閉会式、陸上競技等が行われ、マラソンコースのゴールにもなりました。高橋尚子が日本の陸上競技として初の金メダルを獲得したマラソン競技は、ノース・シドニーを出発点としてシドニー・ハーバー・ブリッジを渡り、シドニー中心部を通って一旦折り返した後、このシドニー五輪公園に向かうコースで行われました。
高層ビル群のすぐ右(北)の湾に面したところにフェリーの発着場であるサーキュラー・キー、そして有名なオペラ・ハウスが岬の突端に白く見えています。また、ダーリング・ハーバーにある白く四角い建物がシドニー展示場で、シドニー五輪の際、ここで行われた柔道競技では、田村亮子が悲願の金メダルを獲得しました。 一方、湾内に目を移すと、主にフェリーのものと思われる白い航跡が多数見えます。シドニーは、湾の南北に市街地が発達しているので、シドニー・ハーバー・ブリッジとともにフェリーが欠かすことのできない市民の足となっています。 また、この画像の下方には、ボンダイ・ビーチも見えています。ボンダイとは、アボリジニの言葉で「岩に砕け散る波」という意味で、この画像でも波が白く立っているのがよく分かります。1年を通してサーフィンが楽しめる場所です。ここではビーチバレー競技が開催されました。
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